晴れときどき 宮尾節子


宮尾のブログ talk to who?               
by sechanco
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中筋純写真展にてトークと朗読

昨日は「中筋純・三原由起子・宮尾節子 トークと朗読会」
にたくさんの方々に来ていただき、長時間のおつきあいありがとうございました!中筋さんの写真にこめた深い思いに触れられる会となりました。

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三原さんからもさまざまな胸の思いを、なまの言葉を混じえての短歌朗読が、人肌の声として胸に響きました。リンリンと鈴の鳴るような朗読の声もよかった。また、中筋さん史上初の朗読!!写真集「かさぶた」の解説が、そのまま詩になって朗読されていることに、正直、驚愕でした。深い鉱脈から届いてくる声の確かさ、思いの確かさが、そして、愛の確かさが、しっかりと受け取れる素晴らしい、朗読でした。もしかしたら、今回の写真展のクライマックスシーンになったかもしれません。中筋純の歴史的瞬間と、いっても過言ではない朗読シーン、聴けたかたは、たいへん、お得でしたね♪

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短歌がひとの声となり、写真がひとの声となり、作品と人が、今ここで、ひとつのものとなっている、大変な時期ではありながら、なにか、表現者としての、好機の到来も、感じずにはいられませんでした。お二人の姿に、ひどく感化されながら、詩もひとの声、足り得ているのだろうか。作品が人の体温を保ちつつ、ひとつのいのちあるもの(生命体)として、立てているのだろうか。。と深く自省せずにはいられませんでした。。

金型工場として70年の歴史を経た、工場跡の。ひとのはたらいた、記憶の残るこの空間で、展示されるものは、ひとの働きとしての、作品が試される空間でもあります。


「忘れない」ということは、時間に耐えるということです。中筋さんの写真は、原発被害という重いテーマを抱え込みながら、ひとに突きつけるような、ただショッキングでスキャンダラスなものが、ない。そのことに、ついて彼は。「そういうショッキングなもので、一時的にひとを脅して、ひとの目を引くより、きれいなものや、したたかな生命力を見せるものや、明るい光が混ざり、永くひとが見ていられるものを撮りたい。そして、その永く見ていられるもののなかで、永くひとに考えてほしいのです」そんなことを、言われていて。とても、ああ、そこにわたしは、惹かれるのだなと、合点がいきました。

「忘れない」の中には「愛も忘れない」その肝心を伝えてくれる彼・中筋純。その人間の深く温かい懐に包まれ。その確かな心根に触れる思いでした。

AKAI FACTORYという素晴らしい空間で中筋写真展が開催されたこと、そこでトークや朗読をさせて、いただいたこと。長時間トークや朗読におつきあいくださった、みなさまはじめ、舞台を作ってくださった、ファクトリーのスタッフの方々や、おいしい飲み物を用意してくれたモクモクカフェの方に、こころより感謝です。

よくしようとすると、だれひとり、かけても、うまくいかない、ここのせかいの。わたしも、さまざまな、けっかんをもちながらも、その、ひとつのピースとして、かかわらせてもらった、ことを幸いに思います。

ありがとうございました!

*みなさんが撮ってくれた、素敵なお写真をお借りしました。感謝です。

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# by sechanco | 2017-05-17 22:25

札幌・豊平館トークと朗読会レポート。ありがとうございました!

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<2017年4月22日(土)13:00〜16:00>
札幌豊平館での<pw連詩組と北の仲間たちトークと朗読会>おかげさまで、大盛況にて終えることができました。
ありがとうございました!翌4月23日の北海道新聞にも札幌のイベントとして取り上げていただきました。
初めての札幌でしたが、良い記念になりました。
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*第一部は、ゲストの番場早苗さんとのトークから始まりました。番場さんは冊子『pw30』にもご参加頂き、現代詩手帖の共同詩の企画pwGT組のときもツイッター連詩にご参加頂きました。お会いするのは二度目なのに言葉の上では長いおつきあいなので、旧知のようにすぐに打ち解けてあれこれ話がはずみました。
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ツイッター連詩に参加しての話がはずむなか、30人でつないだpw30では3番目を担当してくれた番場さんのツイート詩と最後のわたしのツイート詩が「呼応」していることを、当時は気付かなかったのに。改めて冊子を開いてにわかに気づいて、ことばの不思議さにふたりで驚いたりしました。
「まだ終わってないよ」の番場さんのことばに……
「うん、終わってないね。だって、この星は、Still blue,
まだ青い。」
*下が冊子『pw30 The sounds of dive 』より。
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その青にあわせて、番場さんはブルーのお洋服にブルーのスカーフをして
現れてくださって、お心遣いに胸がいっぱいになりました。
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ツイッター連詩について、それはネット環境さえ整えば誰にでも開かれた詩の発表場所になることや、連詩をすることによって、自分だけの閉じた詩の世界から他者の詩の世界と越境しつながれること。その詩と詩のつながりから、こうして人と人のつながりに広がっていけること。それは、暗い夜空でぽつんと光る一つ星が連詩によってひととき
他の星とつながりあい、ともに大きなひとつの星座を描いてみせることができる。そんなわたしの思いの……pw連詩についても「ツイッター連詩という、同時性と広域性を持つ共同詩ジャンル」としてご紹介くださり番場さんからとても温かいエールと励ましもいただきました。
そして、ツイッター連詩から始まって、今回『詩と思想』の新鋭に選ばれた
西原真奈美さんの詩についても触れてくださいました。
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番場さんの朗読タイムには、わたしの詩集『恋文病』から「中空遊泳」を、もったいないほど素晴らしい解説をいただきながら、読んでいただきました。ほんとに詩をふかく受け取ってくださっていて、胸が熱くなりました。

ご自分の詩は、pw連詩に参加したときの思い出に。「鬼が出てくる詩」をということで、詩集『鬼捲り』から同題の詩と最近の詩「奔る春」を読んでくださいました。

あけがた
鬼を殺す夢を見た
目を開けたら
白い障子が真っ赤に染まって跳び起きた
窓を開けたら
流血みたいな大森浜の朝焼けだった
ああ朝陽は闇を破って生まれてくるんだ
(砂の上で/詩集陸繋砂州(トンボロ)』より

ここにも番場さんの鬼の詩がありました。鬼を突き抜けて朝が恵まれる詩が。
鬼を書いてもどこかしら地熱のような懐の暖かさ・深さ・寛さに包まれて
何もかも赦されたようにほっこりにっこりしてしまうのは
番場さんの慈愛に満ちたお人柄でしょうか。。
鬼が出てきた連詩とは、こちら「詩のレシピ7」

(*2014・現代詩手帖11月号特集・共同詩の一環です。)

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ケッシテ手スサビニタベタリシナイヨウ
口をつけて捨て置けば
錆いろに汚れていく
林檎とは傷みやすい時間のこと
(林檎期/番場早苗)
a0082132_20491763.pngわたしも番場さんの大好きな詩集『陸繋砂州(トンボロ)』の中から
「林檎期」を「ほらこんなところが色っぽい」「こんなところはくらくらして目眩がしそう」「この転調がたまりませんね」とかちゃちゃを入れながら笑、楽しく読ませてもらいました。番場さんの詩は、言葉の多様性・多義性を余すところなく愉しんおられるようで。人間沼の浮きつ沈みつに触れながらも、決して呑まれず。さまざまに変化変容しつつ渡っていくところが、素晴らしい持ち味です。
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*つぎはわたしの朗読タイムで、アフガニスタンの戦禍をくぐってやってきた「ルバーブ」という絃楽器で、
よく朗読ライブでご一緒する民族楽器の演奏家「田中一夫」さんが、今回わたしの朗読のために
演奏してくれたもの(ありがとうございました!)をCDで流しながら、まずは「明日戦争がはじまる」と。
あとは「100m父」と東北震災の詩「きれいに食べている」と最近発売された話題の詩の本『未明01』(外間隆史・デザイン/編集)に掲載している
「もう一度の君」を読みました。
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*3.11以後、わたしは3.14を持ち歩いています。そしてときどき行商人が唐草模様の風呂敷包を解いて歯ブラシなどの品物を見せるように笑、トークの場で。円周率(π)3.14…の小数点を切り捨てるとはどういうことかを図にしたものと。切り捨てられるπの3以下の数字をえんえんとプリントしたものを、みなさんにお見せしたりします。その割り切れずにえんえんとつづく数字こそが円の「弧(輪・和へ)の姿」であり。今回憲法改正案で(*第13条の表記が「個人」から「人」に変わる)切り捨てられようとしている個人の「個(ひとり)の姿」でありはしないか。そして、わたしたちの詩の声もまたそれぞれの、大切にしたいかけがえのない個の声ではないだろうか……。そんなお話をさせて頂きます。

3.11も3.14もわたしの中では同じく人が切り捨ててはいけない
小数点(命・個)を孕んだ存在として捉えています。
(*「明日戦争がはじまる」オンデマンド版あとがきでも触れています。)
朗読を交えながらそんなこんなのお話もさせていただきました。。

☆番場さんがご自分のブログ陸繋砂州(トンボロ)通信
にて今回のイベントのことを書いてくださっています。
どうぞ、こちらもご覧くださいませ。↓
わたしのことにも、深く優しい眼差しで、触れてくださっていて、
わたしなんかにはもったいないほどの
おことばもいただき
かたじけなくて涙がこぼれました。。
ありがとうございました。

*10分ほど休憩がはいります*

☆第2部は「pw連詩組」のみなさんとのトークと朗読タイムです。
ちょうど第2部で連詩組の参加者をご紹介しているところが
北海道新聞に載りました。
*みなさんがそれぞれ連詩組に関わった時期やきっかけに
ついてお話しくださいました。
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*最初は「かとうたか」さんの朗読です。
もともと、北のはじっこにいる「たかさんに会いに行こう連詩組企画」
でもありました。^^
そして、重要文化財となっているこの素敵な建物・豊平館を
選んだくれたのもたかさんです。ありがとうございました!
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当日の朝、刷り上がったばかりという。連詩組のみなさんは、前回のポエケットで大人気だったCDジャケットサイズのでました!「科学の仔」の特別増刊号!より。
 
  翼の退化した鳥がいるように
  鳥を失った翼がある そして
  ぼくらは翼が飛び立ったあとの鳥だ

  「さよなら」 そのひとつの言葉に
  生きたすべての時間が含まれている
  「もし言葉が器なら
     さよならはいちばん大きな器だね」
(かとうたか/「a felicidade (okinawa jazz beat #9」

「a felicidade (okinawa jazz beat #9」「404 Not Found」「Telephone booth Rhapsody」3編を人工音声をカセットテープ(劣化する音声ということでココにa0082132_19345157.jpgもこだわりが!)から流しつつの。どれも、耳に心に残りました。よかった!* しばらくまとまった彼の詩を読んでなかったけれど、大丈夫。「かとうたか」ここにあり!を目に姿、耳に声、胸に言葉、しっかり刻んでくれました。うれしかった、翌日はたくさん詩の話もできました。*新聞に記事が載った日が、なんとお誕生日だったという、おめでとうのサプライズもありました。**『科学の仔』7月のポエケットでも販売しますよ!200円・早い者勝ち♪めっちゃいいです!ホテルで何度読み返したことか、、書いてる書いてる、たかさん素敵。うれしい!と。^^


*つぎは連詩組のまー姉こと「西原真奈美」さん。
pw夏組より連詩組に参加。
「詩と思想」の新鋭詩人に選ばれました。詩と思想4月号にエッセイと素晴らしい詩「ピエタ」が掲載されています。
わたしも西原さんの詩とひとについて、「シャンパングラスで祝杯を!」書かせてもらいました。
この朗読会に合わせて手作り詩集『まなうら』を制作。
ページを開けると誌面や紙にさまざまな工夫がしてあり
美しいので2冊ほしい!との声もあがりました。
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朗読詩は『まなうら』から「約束」「横浜 外人墓地」「まなうら」「ピエタ」と、番場さんの星座のお話につながるような峯澤典子さんの「流星」を。切切と深い思いを読み上げ、会場は水を打ったようになって聞き惚れていました。ピエタに合わせた深紅のドレスもとてもお似合いでした。
ツイッター連詩で使ったフレーズを、編み込んでまた新たな詩を作り上げる彼女の方法は、連詩をやるものにとってもよいヒントになるでしょう。ツイッター連詩は、その未完な姿こそが新たな詩への呼び水であり、次へのワンステップになることを教わります。*手作り詩集「まなうら」はネットでもたくさんの注文があったようです。こちらもポエケットで販売しますよ!お楽しみに。
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左腕の内側 引いた右手
(押すのは肉 引くのは魚 刃物の使い方)
ーー西原真奈美「ピエタ」より

絶唱「ピエタ」では、きれいな泡をたちあげるシャンパングラスの底の
疵を泡にせずていねいにていねいに抱き上げて
現れたはじめての姿…まさに
ピエタ像が幻視される秀作です。
切り詰められたことばの
切り詰めざるを得なかったわけを
清らかな姿で分かち与えてもらったようで胸が震えました。
その傷が名前の刺繍糸で赤く
美しく綴じられるさまは
書くという行為の、ひとつの恩寵を垣間見るようでした。
胸底の書かざるを得ないものから逃げないで、抱き上げるように詩を書き上げた彼女の勇気に敬服します。
*『まなうら』はほんとうに丁寧に作られた、手作りならではのきれいでよい詩集です。是非!


*3番目は今回の最年少・トミーの朗読タイム
何を読むの?と朝聞いたらケロッとした顔で「決めてないの」とのこと。
ポエトリー・スラムにも出場されているので、どんなパフォーマンスのリーディングを見せてくれるかなと思っていたら。しっとりとして甘やかで耳心地のよい詩の朗読「無題」を2つと
会場からお題を頂いての即興をひとつ。
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なんと。お題をくれたのが前に座っていた彼女のお母さん。お題は「キタラ」。札幌にあるコンサートホールの名前でよく二人で行ったそうです(また、二次会のレストランの名前もキタラ)。この即興がまたよくて、お母さんがハンカチを押さえるシーンが…心に残りました。「きたら」には「(帰って)来たら?」のお母さんの口癖でもあったと、あとからトミーに聞いてまたジーンと。今回の母親を前にしての彼女の朗読シーンは、愛情を通わせあう母娘の相聞歌ライブともなっており。居合わせたみんなの心を温めてくれました。そして、言葉が対象者をしっかりとフォーカスしたとき、詩はこれほども生き生きと輝くものだということも思い知りました。トミーは今回の朗読会に即興の演出で、心温まるよいシーンを飾ってくれました。
*北海道新聞には彼女の即興のことも触れられていました。親孝行になったかも。^^
わたしも最近は即興詩の演者に、惹かれています。



*連詩組アンカーは大原鮎美さん。音源には津軽三味線の演奏を。
これが、大橋さんの独断場「港亭自由律」の朗詠に憎いほどぴったり合っていました。
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一句を2回ずつ朗読するのですが、一度目で誘って二度目でトドメを刺す感じの魅力的で堂々とした朗誦に。会場はすっかり引き込まれてしまいました。やたら札幌で人気度をあげて「大原鮎美の札幌ブレイク」とまで仲間内で呼ばれた大原氏には、☆スペシャル・サプライズもありました!今回、北の仲間たちへのお声掛けで大変お世話になった、長屋のり子さんがパーソナリティをつとめる札幌FMラジオの番組で、翌日・彼の俳句をたくさんご紹介くださったそうです。会場には電車を間違えてすべりこみで朗読に間に合うというハラハラもありましたが。それもこれも良いお土産話となりました。

☆☆
*第3部は
北の仲間たちです。
トップバッターは今回、会場との連絡や当日の設営などの裏方仕事、力仕事を全面的に支えてくださった
柴田望さん。パリッとしたリクルートスーツにタブレット一枚もっての登場。
読む詩も流れる音楽も一枚のタブレット端末に全て内臓されていて、何か朗読シーンもどんどん未来になっていくなあと、まずはそのクールな朗読スタイルに感心しました。
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朗読してくださった自作の詩は
「約束・天秤・変形譚・文学・窓枠の岸辺・花団地」唯物的叙情詩と言えばいいか。。物の側に足場を取りながらそこに現れる不都合・不条理を叙情へと変換していくような、独特な詩の姿に。所属しておられるという研究会(東鷹栖安部公房の会)の安部公房的な世界が垣間見えるようでした。それプラス柴田さんの人間味がにじみ出る・誠実な男の詩…という感じでしょうか。淡々としつつも静かに確実に一語一語打ち込んでいくよい朗読でした。
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*最後に読まれた安部公房の「祈り」という詩が、彼の存在がすべてそこに収束していくようで
まさに彼自身の美しい祈りの姿として、たいへん心に残りました。
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そして、安吾にこんな素晴らしい詩があったことに驚きました。。


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*左は旭川在住の柴田さんが所属している旭川の詩誌「青芽」です。

豊平館のある中島公園にある「北海道文学館」ではちょうど創立50周年記念特別展ということで「ふみくら(文庫)の奥をのぞけば 文学館・珠玉の300選」として安部公房のハガキなども展示されていたようです。最後の日に観て行こうたずねたら、残念休館日でした。
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特殊性のなかにほうがんされない普遍性はない。同時に、普遍性につらぬかれない特殊はない。
眞実はその統一の発見にあると思う。
            ――坂口安吾
たちあがったばかりの「札幌文学会」にあてた坂口安吾のハガキのことば。素晴らしいです!
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さて。いよいよラストにご紹介したい方。今回たいへんお世話になった長屋のり子さん。長屋さんのご尽力ご人脈のおかげで、たくさんの著名な北の詩人の方々が綺羅星のように勢ぞろいくださいました。
ご尽力
こころより感謝です。ありがとうございました。

☆時間も押し詰まってまいりまして最後は、パワフルな長屋さんにマイクをお渡しして、朗読してくださるお仲間のご紹介をいただきながら、北のベテラン詩人のみなさまの朗読を次々と聞かせていただきました。

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☆☆
ベテラン中のベテランとご紹介いただいた
渡会やよひさんは、昔描かれた作品とのことで
「鴨」を静かでしっとりと安定感のある朗読を、聞かせてくださり
北のベテラン詩人の風格を見せてくださいました。
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 砂 とら
 虎 すな
晩秋の汗をたらすケヤキではなく
薄目をあける小暗い小屋ではなく
砂の無数の微小な眼窩から
あの果てしなく極まる二つの眼に
金色にかがようさみしい尾に
つながることができるだろうか
(度会やよひ/詩集『途上』より)

*札幌市
詩誌『蒐』発行
詩集『途上』「洗う理由』(北海道詩人協会賞)など。

☆☆☆
二番手は詩のボクシングでもご活躍なさったとの
村田譲さんはパフォーマンスを交えての迫力の朗読でした。
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*室蘭市生まれ
詩誌「饗宴」所属
詩集「月の扉 大地の泉」「空への軌跡」『円環、あるいは12日の約束のために』など。


☆☆
次は瀬戸正昭さんの朗読。
ゆっくり眠ってください…と言いながら
お詩集「宿世」から人肌の温もりが伝わってくる味わい深い朗読を
じっくり届けてくださいました。
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*岩見沢市生まれ
詩誌「響宴」主宰
詩集『夜の歌』『花の国』『宿世』など。
林檎屋主人のブログ
北海道文学館理事
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グミの実

短い夏が去つて
あしばやに秋は
やつてくる
グミの実は
弾のあとのように
こどもの胸で
朱くつぶれた

(瀬戸正昭詩集『宿世』)


☆☆☆
次は嘉藤師穂子さん
嘉藤さんは劇団山猫座で朗読ライブをつづけてこられたそうです。

今回はご自分の詩ではなく、甚く胸を打たれた作品なので、この機会に是非みなさんにご紹介したいと
発行されたばかりの『痛みのペンリウク 囚われの人骨』(土橋芳美著)というコタンの首長であった
ペンリウクについての「アイヌ墳墓盗掘と遺骨返還の問題」の長編叙情詩を一部朗読されました。
現地の実際の声として届けられた
今の時代にそのような悲しい歴史がまだ尾を引いている現実に、胸が痛みました。

また。急遽嘉藤さんの、ご自身の詩ではなく、伝えるものがこれだ!
と思う時。
こうして自作を差し置いても、
伝えるべきものを選べる魂の自由さにも、深く教えられるものがありました。
*会場にはペンリウクとつながりのある著者の土橋さんも朗読を聴きにご来場いただきました。
ありがとうございました!
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わたしもさっそくご著書を買わせていただきました。とてもよい時に朗読が聞けご本にも出会えて忘れられない記念となりました。朗読会を大変貴重で、豊かなものにしてくださって土橋さんにも嘉藤さんにも感謝です。
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土橋さんから嘉藤さんへと届けられたペンリウクの声をみんなで聞き入りました。
*空知郡上砂川町出身
*詩誌「饗宴」同人・「小樽詩話会」会員・北海道詩人協会会員。

☆☆☆
つぎは森れいさん。
朗読くださった作品は愛しきものへ 黒猫
のびやかな言葉の汎がりが神話のせかいへと心を解き放ってくれるような
たっぷりとして大らかな朗読が魅力でした。
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*詩誌「核」「地球」を経て「ZERO」・日本現代詩人会会員
1984年全道朗唱祭開催より朗読を始める。

*二次会では、よく札幌に訪れた吉原幸子さんとも懇意にされていたそうで
吉原さんとの思い出話しもたくさん聞かせてくださいました。
「立ち消えになったけど、ラ・メールの札幌支部ができる話もあったのよ」
と驚く話がつぎつぎと…あたたかいお心遣いもうれしかったです。

次は木田澄子さん。
端正な美しい詩は誌面で拝読していたので、朗読をお聞きするのが
楽しみでした。
朗読作品は「もりあめ」
物の理(ことわり)を独特の詩語で展開される平易ではない現代詩的その詩影を目で捉えても
多勢のライブ会場で果たして耳でも捉えられるだろうか…
の思いもありましたが杞憂でした。
ひと筋、ひと筋、繊い雨が魂に刺さるような非常に繊細で勁い朗読に
時が止まって
耳にも胸にも余すところなく言霊がふりそそぐような
緊張感と心地よさのなかで。
ことばの雨を一語一語聞き零すまいと
息を飲むようにして、全身でことばを浴びていました。

とても魅力的な朗読でした。
*意味ではない確かさだ、確かな言葉は必ず届く、そんな思いを味わいました。
その佇まいもファッションも凛とした一輪の花の風情がありました。
*函館在住
*小樽詩話会 会員 函館[游人]同人
詩集[くらいんの水管]

☆☆☆
つぎは飛び入りご参加くださった
福士文浩さん。
第一部でわたしが話させて頂いた円周率の話しを、聞いてくださって
即興で作ったという「π(パイ)」という詩を
呼応するようにすらすらと朗読してくださいました。
拙い話しをその場で受け取ってもらって、詩に返してもらえるなんて
ライブ会場ならではのできごと。
あまり味わえない経験なので、うれしかったです。ありがとうございました!
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福士さんは
光冨郁埜氏発行のアバンギャルドな詩誌『狼 オオカミ 30』
にも
青白い光が満ちる夜
影の中に沈むように広がる草原
わたしはひとりでそこに立ち
円形の鏡が舞い上がるのを見ていた

ではじまる長編詩
「満月の戦士」を掲載されています。
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同誌には今回、北の仲間たちをリーダーとなって参加のお声かけや
こまやかにお心配りいただきご尽力くださった
スーパーパワフル
レディの長屋のり子さんの詩「水辺のはは」も掲載されています。

夕刻に 義母が逝った

諏訪湖の岸辺を洗う波の響きに似た音を
こぼりと 一息 吐いて命を終えた。
早朝の朝顔の花のような清々しい虹が
天龍川の 渦巻く河口水門の上に 淡い息遣いで架かっていた。


☆☆☆
さていよいよ朗読会も最後のトリを飾ってくださるのが
長屋のり子さん
この方なくして北の仲間たちとの贅沢な交流はありえませんでした。
よく通るソプラノボイスで
朗読くださった作品は「あなたと何処かへ」全14章のなかから
第2章を。
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雲雀が一羽舞い降りたような
よく響き明るく朗らかな朗読でした。
*この春からは札幌のFMラジオ放送でパーソナリティを勤められております。
(*大原鮎美さんがその番組でご紹介いただきました!)

*長屋さんはかの山尾三省の妹さんでもあります。
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 黄金の釘ひとつ、川に打つ。小室等(ミュージシャン)が聖橋という美しい石橋から神田川に投げ入れたレモン。きらめいて垂直に落下した。一瞬の 川の上気。

 眠れない夜には、こういう風に…と母が死体睡眠法という生者には少し野蛮なやり方を教えてくれる。まず一直線に寂しい死体になるの。そんなにいきなり?と私が聞くと、そういきなり、と母が並外れた優しさで云う。次には、ヴァイオリンでもいいチェロでもいい、弦楽器の黒いケースの中に入るの。そして蓋を閉めるのだわ。

長屋のり子「あなたとどこかへ。」部分。
所属詩誌『游人』より

レモンが金色の釘になる、なんてビジュアルなのだろう。一瞬上気する川、なんてエロティックなのだろう。
眠れない夜は死体睡眠法に、チェロのケースを蓋つきベッドにする。
なんて楽しい発想だろう。まるでやんちゃな西脇順三郎の乙女版に
であったみたいに、どこまでもどこまでも、長屋さんの詩は
シュールでたのしい。
長屋さんの詩ごころの朗らかさに魂が救われるようでした。
たくさんの方にご登場いただいて、朗読時間が短くなった方もいて
申し訳なかったです。でも、ご参加いただいて
こころより感謝です。

連詩組のみなさん、北のなかまのみなさん、
そして親切にしていただいた豊平館の係りのかたがた
みなさんのお手伝いやご協力のおかげで
ほんとに素晴らしい会になりました。

ありがとうございました!
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★★★
最後に会場に設置したホワイトボードで
参加者や会場のみなさんの一行連詩を
つくりました。ご笑覧くださいませ。
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π(パイ)の雨

*pw連詩組と北の仲間たち/即興一行連詩

はじめましての北の地でごっこ汁を頂きました

火を熾す水を熾す深海魚を熾す鍋の熱(ほだ)り

ごっこっ目玉からあふれるみそ汁の涙

大雨に倒れし木々を懐に脂ぎった川ピイエの岸辺

朝の光 真っ青 首の骨、足、手…のばしガバッと起きる

芽吹き さざら さざ らら かなしきはるの雨よ

ぼうぼう燃える 書物 科学・物理・倫理 焼け陥て楔形文字を骨のように拾う

ろうそくを持って廊下をゆっくりあるいてゆく

こぼさぬよう響きをとどめている

CDよりカセットテープで聴くビートルズが好きです

だからこの横断歩道でこぼした色をカメラでひろい

おっ π/聴くパイプオルガン

バカヤロウからありがとうへ

大地のなかから、雨ふりしきる…

雨は過去(降り落ちた場所)から降ってくる

雨の庭で青い鳩 白い鳩が待っていました 
   
*平成二十九年四月二十二日 豊平館にて。

*ゴッコ汁は、主に北海道で収獲される魚、ゴッコ(ホテイウオ)を使用した郷土料理。

*最初と最後の行を私と番場さんが担当しあとをみなさんに
埋めて頂きました。タイトルは福士さんの即興詩のお題を頂き私がつけました♪


おしまい
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たのしかった。
みなさんに、感謝です。
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pw連詩組さいこう!
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あざっす!










組長拝
m(_ _)m



























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# by sechanco | 2017-05-03 23:47

札幌・豊平館にてトークと朗読会/4月22日(土)

*明治時代に開拓使が建てた国指定重要文化財「豊平館」にて
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連詩組のみなさんと北海道の詩人のかたがたとのトークと朗読会です。
即興連詩会も開催の予定
よろしくお願い致します。
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# by sechanco | 2017-04-11 12:05 | 詩関連

あなたがここに居てくれたら #wish you were here

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あなたがここに

宮尾節子

wish you were here

あなたが

ここに居てくれたら。


神様に願うことより

それは

叶わないことだろうか。


あなたが居てくれたらと

いまの

あなたに願うことは。


wish you were here

あなたが居てくれたら

あなたがここに居てくれたら。


それは

はじめ

誰の祈りだったか。


憶いだしてほしい。


それは

はじめ

あなたの祈りだった。


wish you were here

あなたが居てくれたら

あなたがここに居てくれたら。


愛した人を、亡くさない。

過ちを、繰り返さない。


誓いの声からはじまった

あなたの祈りを。


届けようと

ここまで

翼に乗せて飛んできた


あなたの代わりに

空席に、鶴が落ちている。


*2017年3月28日。国連会議の核禁止条約交渉に、不参加を表明した日本代表の空席に

「wish you were here(あなたがここにいてくれたらと思う)」のメッセージが

書かれた折り鶴が置かれていた。





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# by sechanco | 2017-04-02 13:45

日曜詩人の朗読会/下北沢B&Bにて

3月26日(日曜日)
昨年秋から始まった
日曜詩人学校、みなさんと共に詩を学んできて
いよいよ、作った詩をみなさんが朗読発表をすることになりました。
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しっかり、詩人気分を味わっていただこうということで
下北沢の話題のブックカフェ・本屋B&Bさんにて朗読会を開催。

最初は、講師の文月悠光さんと宮尾で「日曜詩人のつくりかた」と題して
よもやま トークを。
どんな講座をやったか どんなところを苦労したか
どんなところに発見があったか などなど 振り返って
あれこれ たのしく お話をしました。
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わたしは名前を使った折句詩や一行詩でお返詩をする、あそびや
三行連詩など
文月さんは穴埋め短歌や、写真を使って詩を組み立てていく作業など。

しりとりや、連想ゲーム、連想しないゲームなど、
手遊びをまぜながら、わたしは体から言葉がでるところの
面白さを担当し。

文月さんは、出てきた言葉をしっかりと詩にしあげていく
方法を。

そこには、書ける、書けない、という詩の世界ではなく
詩を「書く」という確かな意思のもとでの
丁寧な工程への手ほどきが。

二人それぞれの持ち味が、出せたかな…と
思います。
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あれこれ 話がひろがって 漫才みたいに なりつつ
時間が過ぎていきました。

背景のスクリーンには、みんなで作った
一行連詩が映し出されていました。

一行ずつ、作ったひとの
紹介もありました。


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あとは、文月さんの朗読
10年ぶりだとかの、古い詩と
新しい詩集からの、2編を。
春のウグイスの声を、聞くような、ハリのある良い朗読でした。


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わたしも、「明日戦争がはじまる」から一つと
新しく発行された詩の叢書『未明01』から一編を読みました。

雨だったので、長靴履いてます(笑)


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さて。いよいよ、日曜詩人のみなさんの朗読です。

手作りの冊子を手にした方や
スマホで朗読する方

男性の方
女性の方

二十歳の方
二十歳がいくつも分の方

昔の自分を語る方
今の自分を伝える方

家族のことを詩にした方
同僚のことを詩にした方

ささやくように朗読する方
アクションをいれて朗読する方

はじめて詩をかいた方
もうすでに詩をかいていた方

わたしは トークで
詩って 方言みたいだ と伝えました

うまれそだった 
土地のことばがあるように
うまれもった 
個人のことばがあるはずだと

それぞれの かたが
それぞれの 自分詩を 披露して
ください ました。

さまざまな 鳥の声を
聞くように

それぞれの 心の声が
胸にしみて

みなさん とても
すばらしかったです。

聞かせてもらえて
しあわせ でした

*何人かのかたに わたしの詩も 読んでもらえて めちゃ うれしかったです。ありがとうございます!

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みなさんと 詩でつながって
ほんとうに 仲間が増えたようで
心強い 思いがしました

ひとに ぶつけると 傷つける かもしれない
思いも 
ことばに すると 楽になります

ことばは いくらでも おこらずに
受け取って くれます

ひとりのときも ことばという
味方が いることを 詩で感じて もらえれば 幸いです。

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さてさて 無事に 朗読会も おわって
うちあげです

みんな そろって おなべです

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きちんと ことばに みみをすます
そして 真摯に こたえる
その すがたに 信頼できる方だなあ との
思いを つよくしました
文月さんの 講評を聞くのが 大好物でした。

みなさん、ふづきさん、ごいっしょ、できて、うれしかったです。

ありがとうございました!

会場には一般のお客さんもたくさん来ていただき、満杯となりました。
そして、そして、
ラメールでお世話になった、吉原幸子さんの
息子さんの純さんも、来てくださいました!

朗読を聞いていただくのは、はじめてです。

吉原さんに、見守られているような、幸せな気持ちで
胸がいっぱいになり、感慨深かったです。

寒い
雨の中を
みなさん、純さん、
ほんとに、ありがとうございました!











Omake
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# by sechanco | 2017-04-02 00:11 | 詩関連

日曜詩人のつくりかた

昨年の秋から始めた「日曜詩人学校」のいよいよお披露目会で
        <3月26日・日曜日>
下北沢の話題のブックカフェ「本屋B&B」さんで、講座を振り返りながら
文月さんと宮尾のあれこれトークと朗読&参加してくださったみなさんの
朗読など盛りだくさんなイベントです。

いらしてください。
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こちらは、講座でやったみなさんとの即興
一行連詩(共同詩)です。


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文月さんと毎回漫才みたいなやりとりをしつつ
文月さんの的確な講評にさすがだなあ…と惚れ惚れの
楽しい日曜詩人学校でした。



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# by sechanco | 2017-03-15 12:14

よしだよしこLIVE in AKAI Factory(飯能)


よしだよしこさんのライブがわがまち飯能で聴けるなんて。正月早々良い年になりそうです。「しあわせには名前がない」というわたしの詩にも曲をつけて歌ってくださっています。友情出演ということで、ちょこっと朗読と歌のコラボやトークもさせていただくと思います。


何しろこのルックスこの歌声にしびれます。そして、ピンと一本筋のとおった心意気を歌にたくされ、その眼差しの深さ、愛の深さには、聴くたびに胸が熱くなります。吉田拓郎さんや泉谷しげるさんたちとご一緒だったころのお話もポロリポロリと、面白可笑しく語ってくれることでしょう。


飯能の地で「赤井製作所」として70年の歴史を経た金型工場の跡地で。ものつくりをするたくさんのクラフトマンやアーティストたちのシェアアトリエとしてcaféとともにオープンした「AKAI Factory(アカイファクトリー)」でのライブです。

天井にあるモーターを回していた歯車などは宮崎アニメの世界を彷彿とさせ、工場跡で作家たちがそれぞれの作品を製作する姿はニューヨークの一角のよう。旧いものを生かして新しいものを取り入れていく。


だれもころさない。みんないかしていく。だれもがいきられるせかいをねがう。未来に向かって発動したそんな場所での。新年ライブです。たくさんの方に来ていただきたいです。そして、たくさんのかたにハートフルなよしだよしこさんの歌声を聴いていただきたいです。

わたしの言えることは、ひとつ。
新年早々、ぜったいに後悔はさせません。
佳い年はここから。

よしだよしこLIVE in AKAIFAKTORY
1月14日です。

*そんなに会場は大きくないので。
ご予約はお早めにとのことです。






ありがとうございました!
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# by sechanco | 2017-01-06 11:48

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます
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みなさまにとって
本年が
笑顔の多い
よい年に
なりますように。。


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# by sechanco | 2017-01-03 13:51

あいがのこる

本年はブログにお訪ねいただき感謝です。

お健やかで
どうぞ、良いお年を!
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愛が残る。

        宮尾節子

      

子どもだけでは

育てられなかった

愛がなければ。

苦労して

子を育てるとき

苦悩して

愛も育てた。

花を育てるとき

土も育てたように。

子が離れても

愛は残る。

花のあとに

土が残るように。

いま気づく

この愛が親の

取り分だと――。

子が離れたとき

残った愛が

試される。

ちゃんと

育ったかと。

育った

子が遠くへ旅立つとき

愛もまた旅立てるかと

子より遠くへ――。


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初スカイツリーをしました。
来年もよろしく!


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# by sechanco | 2016-12-31 16:34

赤ままの歌

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赤ままの歌
          宮尾節子

おまえが歌うな。
わたしたちの歌を。まるでおまえの歌のように。
おまえが奪うな。
わたしたちのほんとうを奪って。
おまえのうその歌にするな。
わたしたちの赤飯(あかまま)の歌を。おまえの飯事(ままごと)のために歌うな。
わたしたちの手がうつむいて紡いだ歌。
わたしたちが歌うための歌を。
きょう顔をあげておまえが歌うな。
                     2016.12.28



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# by sechanco | 2016-12-29 05:10 | 詩関連

メリークリスマス!

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散歩中の落ち葉のなかから
みつけて
ふしぎな葉っぱなだな
思ったら
・・・・・・

ところがこれは葉っぱではなくて
「熟して来るとその種の入ったサヤが開き、舟の様な形になり風に乗って遠くへ飛んで行くという」アオギリの実のサヤでした。

近くに樹はなかったので、よほど遠くから飛んできたのだろう
検索しているうちに「アオギリにたくして」という言葉にめぐりあい。

それは、平和の語り部になる決意をした女性の映画
「アオギリにたくして」だとわかり、なんだか胸が熱くなりました。
アオギリのサヤにたくして
平和への祈りが飛んできたのだとおもうと

穏やかな世界をと
願わずにはいられませんでした。。

そのサヤに
どんぐりほどの
ローソクを灯してみました。

メリークリスマス
どうぞ
温かいクリスマスを♪

***
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# by sechanco | 2016-12-24 18:58

25時間目のシンポジウム

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昨夜の「現代詩文庫近藤洋太詩集」「辻井喬と堤清二」「詩の戦後」と3冊続けて詩集(現代詩文庫)、評論集を刊行された近藤洋太さんを囲むシンポジウム「詩の戦後への応答」は、4時間があっと言う間に感じた、スリリングで大変内容の濃い、素晴らしい会だった。

第一部 「辻井喬/堤清二という謎」では、近藤さんとセゾン現代美術館館長の難波英夫さん両者の対談が。西武百貨店の社長やセゾングループの創始者である実業家・堤清二の顔と「沈める城」「群青・わが黙示」等数々の詩集や小説を出した詩人作家・辻井喬の二つの顔に迫って。一般には知られてない彼のなまの姿が垣間見えて、出生の秘密や、「テロリストになりたし朝(あした)霜崩れる」の歌の披露など、辻井と堤のはざまにいる人間の彼を知る、大変スリリングな内容だった。難波さんのお話は、多くの作家たちとともに生きながら、自身は作家ではないことのその距離に、なんともいえない清さと支える温かさがあって、とても好ましかった。

第二部 「25時からの詩と批評」は、スタンザのメンバー。添田馨さんが司会を兼任しつつ。築山登美夫・宗近真一郎各氏とともに、近藤さんの作品や思想に言及、および質問を設ける会となった。

4名ともそれぞれ詩作や評論活動のほかに、定職を持って定年までやってきた人たちである。24時間は仕事に費やし、25時間目を創作・思索にかけた人々という意味での「25時からの」ということであった。

全身詩人の吉増剛造さんが24時間詩人なら、われわれは25時からの25時間目詩人。24時間しっかり生活人として生活をして、その24時間を覆すような25時間目がもてるかが、われわれの勝負どころです(ことばはちがうかもだが…)。

というような「25時」を説明された添田さんの姿がこころに残った。なんだか24時間詩人であることより、ずっと詩への愛も、人への愛も試される気がして。そうか、詩へのかかわる時間が、長けりゃいいってもんじゃないんだ、要は情熱なんだと、感激している自分がいました。

あるか、どうかは。じかんでも、かねでもない。
じょうねつの、あるか、どうかなんだと。

1949年生まれが二人(近藤・築山)、1955年生まれが二人(添田・宗近)の60代の四人の。詩について社会について政治についてのお話は、それぞれの人生の宝の蔵を拝見するように、豊かな知識と深い思索に満ちて、ずいぶんと贅沢な時間でした。

ありがたかったのは。ちゃんと24時間を社会人としてシャバで生活してきた人ならではの、学者さんのような専門用語や一般人が読むはずもない思想家や哲学者名の羅列を避けた、噛み砕いた語りを披露してくれたことでした。それは作家でありながら生活者でもある25時間目のひとびとの、なせる技(愛)だと感心しました。

シャルリー・エブドの襲撃事件でデモが起こったとき、ちょうどパリに仕事でおられた宗近さんの言葉もこころに残りました。パリでもデモは普通にやります。ただあれは反テロのデモではあったけれど、オランド大統領を中心にした保守派のデモであり、それは反イスラム・反ユダヤのデモでもあったのです……というお話と


デモは反対ではありません。ただ、正義の名の下に起きる、ああいう群衆の狂騒のむこうに、思いもよらぬ暴力が目覚める可能性がある、人間の無意識の怖さも忘れてはいけない(ほとんど、わたし流のことばにしちゃって、恐縮ですが。。)と、なんともいいがたい、杭をさされたことでした。わたしもちょっと、もやもやしていたことなので。詩人ならではの、警鐘に感じました。

近藤洋太氏は、昔はとても気難しくておっかない詩人のイメージがありましたが(笑)。パネルトークのとき、どなたかが「批評の多くは(いろんな方を例にあげ)否定性から始まるが、近藤洋太の批評はその肯定性に特徴がある、稀有な存在だ。それは表現の未来に通じる」と言われ。たしかに!と懐の温さを感じる場面が、シンポジウムでもなんども垣間見られ、わたしの近藤洋太像をぬりかえました。

さらに
辻井喬と堤清二論にしても、戦前と戦後にしても、24時と25時にしても、社会人と詩人、理想と現実、こころとからだ……、あらゆる場面で、われわれは分離した「自己存在の二重性を生きる存在であること」それが近藤さんの作品群のテーマでもあるのでは、という問いかけに対して。近藤洋太氏のこたえは。

「二元化・二重性をあえて、一元化する必要はない。二元化・二重性を、もっと豊かにすればいい。」でした。そっかあ!と。これには、参りました。寺内貫太郎一家の、お父さんのような風貌の近藤さんのすっかりファンに、なってしまい。著作も全部読んじゃおうと思いましたので。

成熟した会話を堪能し、著作もたくさん売れて、お客さんもうれしいし、出演者もうれしい、よい会になったこと、お祝い申し上げます。

*ひといきに、書いてしまったので、いろいろ瑕疵があると、思います。ごかんべんを。詳しい感想は、きっとその筋のかたが、のちに詳しく書くでしょう。。とりあえず、めちゃアダルトでぜいたくな、良い会だったので、興奮を忘れるのがもったいなく、自分用のメモとして、いくつか記しました。感謝をこめて。

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# by sechanco | 2016-12-24 14:19

飯能市立図書館「著者を囲む会」にて/12月3日。

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今日は、12月のお忙しいなか、飯能市立図書館「こころの道に、ことばを灯す」にお運びいただきありがとうございました。師走の慌ただしいときに、詩の話など聞きに来てもらえるのだろうかと心配しておりましたが。図書館の方がびっくりするほど、たくさんの方々にお越しいただき感激でした。
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わたしの田舎の土佐の高知のことや、故郷と似ている飯能の自然やうどんがあってうれしかったことや。詩との出会い、はじめて書いた詩のことや。どんなふうに書き続けてきたか。飯能で「あおぞら通信」という新聞の折り込みにいれてもらってる詩のこと。飯能という地の文化のこと。ひとがらのこと。「明日戦争がはじまる」という詩を書いたいきさつやその後の反響のことなどなど。多くの顔見知りにいらっしゃるなかで。内輪話や裏話など思いつくままにつぎつぎと調子にのって(笑。

とりとめのない話に長時間おつきあいくださって(こころとことばの、肝心のしたかった話を忘れ…反省)、ほんとにありがとうございました。そして、おつかれさまでした。
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最後の朗読には「三つ葉家族」「ひなた雨」「わたしの歌をゆるしてください」を読みました。こころのこもった、やわらかいミレイさんのギター伴奏のおかげで、ぐっと雰囲気が出て、ぜいたくな朗読タイムとなりました。

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都内や遠方からのお客さんもいらしたようで。うれしいことでした。みなさん、ミレイさん、図書館のお世話くださったかたがた、ほんとにありがとうございました!よい一日となりました。みなさんの温かいまなざしに支えられて、おかげさまで、今年もこの地で、すきな詩をかきしあわせに、よい一年を締めくくれそうです。

ダイジェスト版のように駆け足になってしまって、もう少しじっくりと話を深めていけたらよかったなと残念なこと、反省点は多々ありますが…。

つたない話のなかで、もしひとつでも、みなさんに何かを、届けることが、できていれば。。幸いに思います。

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ありがとうございました。






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# by sechanco | 2016-12-07 11:38

日曜詩人学校はじまりました。

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11月25日金曜日。日曜詩人学校の第一回目ぶじ終了いたしました。


第1回目は宮尾の担当で、

変形しりとり遊びで盛り上がったり、一行詩とお返詩の相聞朗読をしたり。自己紹介の折句詩を作っていただいたり。みなさんノリがいいので楽しい初回となりました。

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作っていただいた詩もみんな意欲作ばかりで講師二人で感激。文月さんの講評がまたあざやかで聞き惚れてしまいました。

*折句詩のお手本に

葉月野さんの「夏いろはるか」と山田兼二さんの「羽曳野」を使わせて

いただきました。ありがとうございました。


地元飯能の方や連詩組のメンバーの方も参加してくださって。

とても心強く、リラックスできました。


おかげで、詩の講座とは思えない和んだ空気のなかですすめることが

できたのが、うれしいことでした。

文月さんも「講師だってこと、忘れて楽しみました」とのこと。


わたしも何だか、浮かれてしまって、詩以外のことまで

べらべらおしゃべりが過ぎた感じでちょっと反省しました。^^


でも。終わったあとで、平凡社のひとにも、みなさんにも、たのしかったと、言ってもらえて、よかったです。

ありがとうございました!

***

詩ごころは、おさなごころ、

幼(おさな)少女心、幼(おさな)少年心から発信されてくるような気がします。

そのはじまりには。きっと「遊びたい」があって。

なのに「遊べない」につまづいて。

だから。遊び心は、大切だと思います。


そして、遊び、たのしみながら、こころや、ことばを、

ふかめて、いけたら、さいわいです。

じぶんのおもいを、じぶんのことばに、のせる。
詩というかたちで。


ある精神科医のかたが、混沌を言葉にすると、気持ちが落ち着く。
と書かれていました。

器に水を掬えば、流れている水が、ひととき落ち着くような、ものでしょうか。


思いを言葉で掬うのも、そういうひとつの、掬いであり
救いなのかもしれません。なら。ことばでひと息つきませんか。


日曜詩人学校。
わたしたち、ふたりが、そんなお手伝いを、できますように。

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これからもどうぞ、

よろしくお願いいたします。



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# by sechanco | 2016-11-30 09:46 | 詩関連

飯能市立図書館で

12月3日にお話をさせていただくことになりました。
お近くのかた、お時間のある方は、いらしてください。
*無料です。
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# by sechanco | 2016-11-17 21:28

年鑑アンケート/ノーカット版

○問1 本年度(昨年十一月から本年十月末までの一年間)に刊行された詩集のうち、とくに印象に残った詩集を5冊まで挙げて、その理由をお書きください。
○問2 本年度に詩誌等で発表された詩作品のうち、とくに印象に残った作品を5篇まで挙げて、その理由をお書きください。
○問3 ジャンルや形式を問わず、本年度に読まれたり、ご覧になられたりしたもので、とくにご関心をもたれたものを挙げて、その理由をお書きください。

*アンケート依頼が迷惑メールフォルダに入っていて(拝啓の前に、名前をいれてね…)、気づいたのが締め切り三日前である。一年間の詩生活をふりかえるにはあまりに短い(私はとても読むのが遅い)。。あわてて、あれこれそれと、ひっくり返して、見つかったり、見つからなかったり、読めてなかったりもあって(すみませんすみません)、でも、とりあえず胸と手にのぼったものを(おまけに私は忘れっぽい)。

がーーーーっと、いっきに思いのままに書いてみました。それが、以下です。
そして、これをなくなく削って、3分の1に()したものが、今末発行の『現代詩年鑑2017』(思潮社)に掲載されていると(多分…)思いますので、さてどうなったことかをとくと、
ご高覧くださいませ。

***
大御所は大御所にまかせることにして、じぶんの身の丈に近いところから、身の丈の言葉で選ばせていただきます。あしからず。
*永方佑樹「√3」(思潮社オンデマンド)
「詩は感じればいいのよ」と突き放したことを言わず、ちゃんと式を見せ解きほどいて、腑に落とし、尚且つ詩の味わいを損なわないどころか、いや増す。凄腕が出たなと驚きました。難解だと言われる現代詩のひとつの「解」が出された気がします。それなのに本人は気負いがなく、そよ風に吹かれる野の花のように素朴な佇まいで、これまた素晴らしく。詩集もたのしく詩人もうれしい。やっと現れた、待たれた存在です。わたしのぴかいち。

*三角みづ紀「よいひかり」(ナナクロ社)
タイトルがいい。表紙の絵もいい。「よいひかり」と「あまいもの」。いま人々にほしいものが、救急セットみたいにコンパクトに詰まってる気がして、そばに常備したい詩集です。ご自分との「おりあいがついた」とどこかで書かれていたけれど、よかったですね。「わたしとても/かんたんだから/あまいものがあれば大丈夫」とか大好き。

*黒崎立体「「tempo guisto 」(七月堂)
詩を守るとは身を守ることでもあるのだな、と思いました。「ぜんぶ/あなたが悪いよ」だいたいがあなたのせいで、私がひりひり痛む詩だけれど。誰しも心の底には、こんな気持ちが棲んでいるのだろう。その容赦のなさが詩の純度をあげていて、ときにハッとするほどきれいだ。「tremolo」は泣けた。「うつくしくされたい」「わたしをさみしがってほしい」詩は幼言葉の洗練だろうか。

*為平澪「盲目」(土曜美術社出版販売)
詩も詩人もこの世では生きづらい。その生きづらさがめんめんと綴られていて
「(オニハ、ウチ、オニハ、ウチ、)」が地唄のように響き、凄みのある詩集。「売買」は圧巻。この方も外からかけられた圧力を身のうちに溜めてバネとなし、きっちり詩によって生き直すペンの強さを持っている。

*小峰慎也「いい影響」(書肆梓)
相田みつをと荒川洋治と杉本真維子を足して落語で割ったように、読みやすくて、含蓄があって、洗練されてて、たのしい詩集です。言霊というより、言葉霊が背後についてる感じ。教養のなせる技かも。

*須永紀子「夜の深くに」(雨季67)
「夜の深くに/草木の水分をつたうチタンの舟/閉ざされた町のすきまに/軽い体が航路をつくる」こんな美しいフレーズに痺れるために詩を生きるのだ、といいたいぐらい。流石のキャリアが底光る。益々極まってくる須永さんのヴィジュアル詩。小さなフレーズなのに、岩手の軽便鉄道が賢治の銀河鉄道に変容する、ことばの道筋すら垣間見える。

*横山黒鍵「岐路」(詩客 9月)美文調の人だが今回は絵空へ言葉が飛ぶのではなく、「紫蘇を揉んだ手」の暮らしへ降りて、愛が透ける羽のように詩が美しい着地を見せる「つまむ手の形をそのままで」。

*平田詩織「プラハ」(現代詩手帖8月号)「あかるい墓地」は光に恵まれ、影に恵まれて、「表と裏に美しい模様のある」詩は立ち、そして横たわる。のびやかな地平へ「生まれるものを歌ってごらん、」と希望は届けられ、「あかるいのどに」降り注ぐ詩が瑞々しくまぶしい。詩はおおらかに歌う薔薇の喉を得たようだ。

*西原真奈美「約束」(秋のクラムボンin清里の森 冊子)葬儀にも棺にもたくさんの花が添えられるように。愛しいものを失った悲しみのそばには、見送るものと見送られるもの双方への鎮魂として「回向のような/音叉のような」詩が繰り返し、唱えられねばならぬことを知らしめます。

*秋亜綺羅「革命権」(非戦を貫く三〇〇人詩集)「平和は、真の臆病からしか生まれないだろう。」「憲法九条を守るということは、殺すか死ぬかしか選択肢がないときに、死を選ぶという宣言」言葉の迫真に打たれた。勇気ではなく「臆病」が選ばれ。殺すか殺されるかではなく、殺すか死ぬか……つまりは「殺さない」が選ばれている。言葉の「技あり」を見た気がします。
*外間隆史がツイッターにあげる叙情的な絵画に心奪われました。油絵のタッチですが実際にはパソコンでの画面描写というのも驚きました。彼の作品は一枚の絵と一編の詩の分別を私に見失わせてしまう。

*「前橋ポエフェス2016」での川口晴美「街を紡ぐ」の詩と、朗読しながら白いテープを延々と繰り出し、蚕の糸のように周りに張り巡らせていくパフォーマンスが心に残りました。彼女の美しさとともに。

*中村みゆきプロデュースによる山梨県詩人会開催「詩の朗読カフェ 秋のクラムボンin清里」は参加者のアンソロジー冊子まで用意され、数々の配慮や心遣いで詩に温かい血が通う幸せなイベントでした。芦田みのりの即興詩・黒木アンの点字詩などみなそれぞれが趣向を凝らした朗読を披露してくれました。中村みゆきの朗読がいや凄い。中村バリウスと呼びたい名器です。

*「山梨の詩 2014 通巻11号」後記に寄せたこまつかんの詩にも打たれました。「百花繚乱。/紙の二次元ページに表現されたことばたちが/僕のイメージの世界によって/変容しようとしている。/僕の過去の様々な体験が/なめらかにつながって共鳴をしたのだ。/どのようにあがいても/この身体の内側で音声言語になる。/僕の身体が思想を始めた。/また/新たな着想がやってくる。/嬉しくて大きく息を吸う。」まさに詩を読む醍醐味が、活字という二次元媒体からほとばしるイメージに力をもらって、生身の身体が大きく息を吹き返す歓喜の姿が、そこに見えたからです。

*あとは金澤一志「kneecaps」のグッドセンス。山田兼士・江夏名枝・山下泉・田原「QUARTETTE」のナイスキャスト。カワグチタケシ・村田活彦「同行二人」の円熟朗読をたのしみ。井津建郎「インド――光のもとへ」写真展では死生観を覆され。斎藤環「オープンダイアローグとは何か」に統合失調症ほか精神病への光明を感じているところです。

*アンケートは交友録だと言う人もいる。確かにそうかもしれない。なら交友を少しずつ丁寧に広げて、詩に血の通うところで、共に生きたいものです。

*追記:捜していたけれど。結局、締め切りまでに見つからなかった。「QUARTETTE(カルテット)創刊号の田原「無題 V(抄)」(今頃、見つけた)がめちゃくちゃよかったです。


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# by sechanco | 2016-11-07 13:21

日曜詩人学校のお知らせ

おかげさまで、10日にて満席になりましたので
早めですがお申し込みを打ち切りとさせて頂きます。
ご了承くださいませ。ありがとうございました!
***

日曜詩人はどうでしょう?
【日曜詩人学校】が始まります!遊んで、楽しんで、学んで「日曜日は詩人」になりましょう。文月・宮尾のびっくりコンビに、ピンときたら、お申し込みをお待ちしております。

「身近なところから詩を見つけたい」「私たちも楽しみたい」
そんな2人が小さな学校始めます。

ちょっとないコンビの、ちょっとない講座です。
詩は敷居が高いな…と思っている方も心配ご無用です。

老若男女初心者大歓迎
どうぞ、ご参加ください。
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# by sechanco | 2016-10-22 09:34

まいまいずの一日、ありがとうございました。

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まいまいず文庫さんでのトークと朗読会、定員をオーバーするほどのお客さんにご来場いただき、熱い会になりました。

わたしもお客さんの熱気をいただき、つぎからつぎと
しぜんにことばがあふれ
きゅうくつな中で長時間をおつきあい頂き
ほんとうにありがとうございました。

どんなことがおきて
どんなきもちをとおってきたか
それを
話と詩でお伝えできたかな…と思います。

読む詩のひとつ、ひとつを
しっかり捉えてくださって
笛をえらび、音色をえらんで、演奏してくださった
力丸潮さんにも感謝です。

「乳の流れる歌」では、歌声を
笛の音色で表してもらえたのは感激でした。

モンゴルの草原に、笛の音色が広がり渡るようでした。
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まいまいず遺跡もしっかり開演前に、拝んできました。
くるくるまわっているうちに、方向がわからなくなり
まいまいず文庫のご主人に迎えに来てもらう失態を(笑)

まいごまいご遺跡になってしまい、失礼をいたしました。

店主のお人柄が反映する、温かい会になって
しあわせでした。

ずいぶん遠くから、たずねてくださった方もいらして
感激しました。うれしかったです。

つたない話や詩を聞いていただいて
こころより、感謝です。

打ち上げで、船長さんの貴重な体験談を
お聞きしたことも、たいへん心に残りました。

みなさん、ありがとうございました。
また、どこかで、お会いできますように!



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# by sechanco | 2016-10-22 09:26

まいまいず文庫でトークと朗読/10月16日(日)です。

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10月16日(日)ブックカフェ・まいまいず文庫さんでのトークと朗読会「しあわせには名前がない」たくさんご予約いただきありがとうございます!

よろしくお願い致します。

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畑の土を耕すように、本の力で誰かの気持ちをやわらかく

ほぐすことが出来たらいいなぁ。
土の中の微生物が、美味しい野菜を育てるように、
本の中のことばが、誰かの暮らしの肥やしになったらいいなぁ。

そんな訳で、自称『たがやす本屋』です。
(まいまいず文庫/店主)さんの言葉も店内もとっても素敵です。

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「まいまいず文庫」さんでのトークと朗読の打ち合わせと篠笛奏者・力丸潮さんとのリハーサルで羽村へ。店内には私の本棚・紹介に店主さんのうれしい言葉が添えられてあって…感激しました。

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こんなに温かく迎えてもらえて、ほぼ満員という集客もして頂いて、私はしあわせものです。ほんとに、コツコツと地味に書き続ける以外方法を知らないながら、いままで詩を書いてきてよかったと思いました。

力丸さんのお宅で美味しい手料理をご馳走になりながら
リハーサルもできました。こうして、詩を書くかたわらで、
いろんな場所で、いろんな方がたと温かい交流ができることが
何よりの宝です。

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ことばは、ひとと繋がっていると
信じられて、胸に灯がともる晩です。

ありがとうございます!


楽しい会にしたいです、お待ちしています♪

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# by sechanco | 2016-10-13 18:52

山梨日日新聞に掲載されました

山梨県詩人会開催/沙羅樹氏主宰「詩の朗読カフェ 秋のクラムボン in 清里」森の音楽堂での講演の記事が、山梨日日新聞の文化欄に掲載されました。大きな記事になっていたので、びっくり。あたたかく迎えてくださった山梨詩人会の方々、一緒に楽しく朗読した仲間たち、丁寧な記事にしてくださって、美人の記者さんありがとうございます!


そろそろ、清里も秋の色でしょうか。また、お訪ねしたいです。

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文学上の逡巡や推敲が→創作上の逡巡や推敲が(のほうが正しいかなと、わたしが言えてなかったかもしれません^^;)

*永田和宏氏のことばは『時代の危機と向き合う短歌』(シンポジウム記録集より)

 *とてもよい本なのでおすすめです。アマゾンで購入できます。

*森の朗読会ということで、森のイメージのコスプレをしたのですが…
 なんだかね(笑)


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# by sechanco | 2016-10-04 19:51