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さっそく、届いた龜鳴屋(かめなくや)版『二月十四日』の、なかなか妙味というか珍味というかの金子ワールドにすっかりはまっている。
この独特の見覚え・身に覚えの有るかのごとくの見知らぬ景色のデジャヴ(既視感)は、いったい何なんだろう・・・とずっと惹きつけられつつ、それが外の景色と心象風景の段差をなくしている彼女の天性のテクなのだろが。 ちょっと飛ばして、最後に寄せられた井坂さんの紹介文(現代詩界の綺羅星井坂局<珠玉の跋文>だ)を読んで「そうか」と膝をうった。 「金子彰子の詩のことばは、濃厚にそこに生身の彼女が漂う気がする。基本的に呟きの詩だからだろう。しかも呟きなどという不確かなものに、景色や映像(イメージ)という画鋲を打つ。景色や映像が先に立つのではなく、まず気持の揺れがあり、それらが引き出されるのだ。」――「金子彰子の呟き」井坂洋子より抜粋。 「景色や映像が先に立つのではなく、まず気持の揺れがあり、それらが引き出されるのだ」――これだ。(さすが井坂のお局様)この練れたココロカメラの性能の良さだ。写実的な(初心者向?)「まず景色ありき」のカメラアイではなく「まず心情ありき」このポエジー・シャッターを金子は切れる。 そして、このカメラアイは非常に見覚え・聞き覚えの有るものだ。まず「ひとありき」、この眼差しを生き抜く世界が日本にはある。昔からある。なかでも、それの粋が集まったのが花柳界だろう。金子サンの詩を読んでいるとどこかで三味線の音色が聞こえてきそうなときがある。 「あたしゃ、あんたしかみとうない。けしきみるのは、あんたおもった、めのむこう」・・・みたいな世界ではないだろうか。そこで歌われる小唄・端唄・都々逸――その唄向こうの景色に金子の詩の景色は近いかも。 たとえば、こんな小唄の景色―― 人と契るなら 薄く契りて末まで遂げよ もみぢ葉を見よ 薄きが散るか 濃きが先ず散るものに候 そじゃないか 花柳界の唄(歌詞)は、この練れた想いの、「はじめにおもいありき」の観察眼・カメラアイが捉える景色に充ちみちている。煮詰まった思いや、情念がシャッターを切る景色――その技が、金子奴(やっこ・笑)にも備わっているようだ。人間が練れたら、芸も練れる・・・ほんとにそうおもう。15の春からその筋の才を世に披露した金奴はん。 「二月十四日」という詩集のタイトルにもなった、彼女の歴史的一篇の詩も、 =バレンタインディの詩であるのに、チョコレートではなくのっけから 「いわし焼く夕方」ではじまる――この一行に金子詩のすべてが顕れている気がする、 歌舞伎で言えば、顔見世の詩だとおもう。 「二月十四日・いわし焼く夕方・金子彰子、これください。」 魚屋の店先で活きのいい一匹を見つけたように――いちぎょうにとびつく、 詩集の買い方はこれでいいような気がする(笑)。 いわし焼く夕方 「焼き方が足りんぞ」 その一言に堰がきれ とめどなく嗚咽をもらす――「二月十四日」の最初の一連 ほんまに、そう言われてみれば(自分にだけど)、いわし焼くのも芸妓の修行のワンシーンに見えてくるから、面白い。 しかし、そうかんたんに、読み解いていける詩集ではない。「何を書いているの?」と訳を聞いて、相談にのり、話を先にすすめたい人には一寸お手上げかもしれない。 「理性は語る、愛は歌う」というが、これは愛のほうだ。同じ想いがやってくるまで、気持が練れなければ、なにも見えてこないだろう。残念ながら、理では解(ほど)けぬ、金奴。 ――書ききれないので、ぼちぼちつづく。 せつほんかいな・・・って何って?さて何でしょう。ほんとに意味を知ってるひとは少ないそうよ。江戸時代からの目出度い俗謡らしいです。金子本を知ってから始まった言葉の旅の道すがらでみつけたフレーズ・「せっちゃんほんまかいな」みたいで面白いでしょう(笑) せつほんかいな 獅子はセツホンカイナ、 獅子は喰はねど獅子くひくひと、 雨や霰(あられ)や甘露梅(かんろばい)、 ぞろりやぞろりやぞんぞろり、 目出度(めでた)いな、 目出度いな。 ぞんぞんぞろり・ぞんぞろりの くわしいつづきは、またあした(^_^)/~
by sechanco
| 2010-03-28 12:00
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