「飯能はどんなところ?」と尋ねられたときに時々わたしはこう答えます。「
林檎と蜜柑のなるところ。」
ほら、嘘じゃないでしょう?証拠写真です(笑)。ちょうど今の時期が両方が実っている姿が、あちこちで見られます。詳しいことはわかりませんが。たぶん、南の植物の栽培可能地域の北限と、北の植物のそれの南限とが合い重なる地域なのではないでしょうか。両方が食べられるって素敵でしょ。南と北が手に入るしあわせな場所です。
今日は、何か書こうと思ったのですが、ちょっと風邪気味で、頭が働きません。ので、ある小春日和の一日のわたしの散歩の道すがらのあれこれを、写真でちょこっとご紹介しますね。ご一緒くださいな。
わたしの住んでいる町は、あちこちに小さな湧き水がわく、水の豊富な地域です。その湧き水から、小さな小川が民家の周りを廻って流れています。小川というより草をまとった「溝」かな・・・郷里では「みぞご」とよんだその水場は、どれほど子ども時代の大切な遊び場だったことか。このお家のまえは、ヒメツルソバに飾り立ててもらって、お洒落にお化粧している女の子小川♪(笑)
軽やかに疾っていく水がとてもきれいです。水音もコロコロ鳴ってとてもかわいらしい。ヒメツルソバのかんざしをつけて嬉しそうにお喋りしながら流れていく小川子(おがわこ)ちゃん。(^^
溝をたどっていくと、こんなのどかな田舎の景色に出遭います。草木に包まれて時間が止まってゆっくり休んでいるような眺め。右下のほうにたぶん石菖(せきしょう)という草に包まれた溝がすばしっこく走っています。こちらは男の子小川♪石菖の草をちぎったときの匂いが、なぜかわたしの思春期の匂いとして記憶に灼きついています。水と草の入り混じった青臭い苦い匂い――です。からす瓜も赤く熟れてきました。
そうして、訪ねていった草木染する友達のアトリエは、ちょうどマリーゴールドの花染めをするために花干ししているところです。「まあ、きれい!」「あら、せっちゃん。お茶でも飲んでいかない?」「いく」(笑)
お茶を頂きながら、ふたりで明るく暖かく、よく熟れた秋の日差しを眺めました。おしまい。
*おまけです(^_^)/~
秋の空は芸術家、足元の溝は音楽家。住んでる町・飯能がすきです。飯能もわたしがすきだといいなあ。。りんごとみかんのなるこころ♪