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1月25日。所沢ミューズ・キューブホールにて。『横山サト子 ソプラノリサイタル』が開催されました。
歌がうまくて(小鳥の鳴き声では小鳥が返事をするほど)、物知りで(クイズ番組に出るほど)サト子さんは、わたしのお友達です。 そこに居るだけで、圧倒的な存在感を放つひと、横山サト子。彼女の凄いところは、数え切れないほどありますが。なかでも、凄いそのひとつが。なんと還暦になってから、ソプラノ歌手デビューしたこと。それで多くのひとを感動させたことです。 今年で三度目になるコンサートですが、回を重ねるごとに歌声にも磨きがかかります。歌や音楽の世界はさっぱりわからないわたしですが、サト子さんの声を聞くと何ともしあわせな気持ちになります。ちょうど曇り空の雲が取り払われて、明るい太陽が顔を出し、そこら一面の世界を照らし、ものみな輝かせてくれる──そんな感じのまさに「陽のあたる謳声」の持ち主に思えるのです。デビューする前から、時々そばで歌ってくれるサト子さんの歌声のファンでした。 *** さて『横山サト子 ソプラノリサイタル Vol.3』今回の曲目の前半は 「早春賦・冬の星座・ゆりかご・たあんき ぽーんき」の4曲の懐かしい童謡や親しみ深い日本の歌。その後に。オペラ「カヴェレリア・ルスチカーナ」から「ママも知るとおり」。タイトルが面白いですね。これは、元カノに心奪われてしまった夫のことを、お姑さん(ママ)にくどくどと告げ口して嘆く、お嫁さんの歌。「私から彼を奪ったのです!私の名誉は傷つけられ踏みにじられたままで」「私は泣くばかり」パンフレットの日本語訳にはこんな風に書かれています。童謡や日本の歌はあまやかに楽しくひょうきんに歌われて、会場がなごみました。「ママも知るとおり」のイタリア語の歌は、切なさと拗ねた感じの女心を柔らかい陽ざしがなぞるように、サト子さんの温かい声がなぞりました。 *** ガラッと変身しての後半は「セレナータ・サンタルチア・忘れ勿草」と続きます。登場した途端に会場に大きなどよめきが起きました。わたしとしては、これをみなさんにお見せしたかった!ソプラノ歌手のサト子さんと楮(コウゾ)作家の加茂孝子さん二人の技のクライマックスがここに結実している場面です。そして友人二人の幸福な出会いがここに実現した、わたしとしてもたいへん幸せな瞬間でした。 この日、この時のために、サト子さんの歌声があり孝子さんの和紙があったと思えるぐらい素晴らしいコラボレーションでした。数年前に加茂さんの展覧会にサト子さんをお連れしたのがきっかけでしたが。加茂さんのワイルドな和紙の作品を観て会場で「わたしこれ着たい!」と言ったサト子さんの楽しいひと言と、子どものように輝いた目の輝きを今でも覚えています。「いいですね」ではなくて「これ着たい」…ここにまず素敵な出会いがありました。 名栗にある加茂さんの和紙工房で、加茂さん、サト子さん、わたしの三人での、衣装作りや衣装合わせが何度も行われました。 サト子さんが時に高らかに歌声をあげ、さらにその歌の意味を説明されると、加茂さんがうんうんと深く頷きながら、イメージを得たものを、どんどん紙で形作って行く。わたしも「そうそう、そんな感じ」とか、合いの手を入れながら(笑)、舞台に向けて作品がしあがっていく現場を、一緒に楽しませてもらいました。加茂さんのおいしい手作り料理(これがまた一品一品、作品のよう)を戴きながらの、ほんとうに、たのしい豊かな時間でした。 サト子さんの天性の朗らかな歌声も、加茂さんの楮から立ち合い、水も山の湧き水にとこだわる和紙作品も、ともに天然・ワイルドという言葉がぴったりのお二人です。その二人の世界がまさに、結実したものが、今回のコンサートだったと思います。素晴らしかった。 サト子さんの声量は他の方には「もっと大きな声で」と指導される先生が、彼女に対しては「もっと抑えて」と注意されるほどの底知れぬ豊かな声量の持ち主です。60歳になってソプラノ歌手デビュー。そして、今回が3回目のコンサートになりましたが、ますます磨きがかかり、みごとな歌声にと進化しています。これからも、楽しみです。いちど聞いたら、また聞きたくなる歌声です。どんどん、ファンが増えることでしょう。 *** いよいよ最後の曲は、ヴェルディのオペラ「オテロ」の四幕より「柳の歌・アヴェマリア」でした。シェイクスピアの「オセロ」が原点の曲。策略にはめられて殺されてしまう、オテロの妻の嘆きの歌です。とても劇的な展開に惹き付けられる、演技力たっぷりの、大変ドラマチックな歌い方でした。 あまり人が歌いたがらないという、15分に渡る長い歌詞の歌い手泣かせの難しい曲らしいのですが。冒険心の強いサト子さんは果敢に、この難解な曲に挑戦して、高く低く悩ましくそして清らかにと、情感たっぷりに見事歌いあげ「この曲がよかった」…というお客さんの声が多かったのも快挙でした。 誤解されて愛する夫に殺される妻が「柳よ、柳」と。人やこの世へ向かっての、恨みつらみではなく。ただ柳への歌をうたうところが、なんともいいなあと、デズデモーナの清らかな姿や人柄、その歌詞にこころ惹かれました。 小川は 花咲く丘の間を流れる ああ破れた心は呻き そして睫毛からは 心の嘆きの苦い波が 迸り出る 柳よ!柳よ!柳よ! 歌いましょう 歌いましょう! 陰気な柳は私の花冠になるでしょう 小鳥たちは 暗い枝から甘い歌へと飛びおりてくる そしてその眼は岩をも動かすほど それほどに泣く (この指輪を取っておいてちょうだい=あなたにあげる) かわいそうなバルバラ! お話は 次のような単調な響きで終わるのよ “彼は栄光のために生まれ 私は愛のために生まれたのよ” パンフレットに紹介されたイタリア語の歌はほとんどがサト子さんの手で、サト子さんの言葉でアレンジして訳されています。その言葉たちも、とても素敵でした。これは彼女の詩だなと思えて、こちらも才能を感じました。 もちろん、大きな拍手のアンコールがかかりました。「陽のあたる謳声」(この呼び名はサト子さんの歌声を聞いて、わたしが付けさせてもらった名前です)が新年を迎えたひとびとの、こころを明るく暖かくしてくれる、素晴らしいコンサートでした。サト子さんありがとう! *** ピアニストの細川智美さんの演奏・伴奏も、そしてアスリートのようなコレペティトウール(音楽指導者)ぶりもたいへん見事で感動しました。司会はお姫様役をよく演じられていた女優で歌人の可愛いい方立花美和さん。楽屋のガールズ(♪)・トークも華やぎました。 *** 細川さんに教えて頂いた、舞台衣装用のダイアモミスト。胸元に吹きかけてキラキラ輝かせるミストだそうです。なんと、あの叶姉妹も使っているとか・・・。ダイアモンドの粉末入りですぞ。思わず写メを(笑)。こういう知らない世界の、知らないグッズを知るのが、楽しいです。キラキラするものは特に♪^^ (おしまい)
by sechanco
| 2014-02-13 12:16
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