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晴れときどき 宮尾節子


宮尾のブログ talk to who?               
by sechanco
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ABCZ_a0082132_1223350.jpg一年の終わりの12月の。慌ただしい日々のただなかに、選挙があることに。

こんなどさくさに、選挙をすること、それ自体に、たいへん疑問を感じます。

尋常じゃないものを感じる。

「国民に、広く民意を問う。」

それは、いかにも、聞こえはいいが。

「野党だったら、喜ぶべき解散なのに、文句言うのが、
わたしは、わかりません」と

あべさんは、言った。
(わたしは、こんなに、いいひとなのに!)という、もはや悲鳴に
近いものを、ときどき、ふきあげる、あべさん。

(ほんとうに、そう思っているのだろうなあ)と、ときどき、あべさんに、
同情もする。その姿が、痛い。

拉致被害者の運動に、力を尽くしておられた頃の(いいひとだなあと、思った)
姿が甦ると、なんだか切ない。

それでも、あべさん。

本当に、公平に、民意を、問うなら。

もっと人びとが落ち着いているときに、そして保守のひとがもうちょっと実績を
見せれたときに、そして野党のひとがもう少し体制を整えられたときに、

問うて、はじめて、公平な民意を、聞く事ができるのではないだろうか。
と、わたしども凡人は、おもう。

一年の終わりの、もっとも忙しく、人びとがじっくり物を考える時間のない、
つまり、思考停止しまいがちな、時期に、もっとも大事な選挙をやる。
「もう、いいから、今までどおりで、とりあえず、やってよ!」と
丸投げしたくなる、時期にだ。

ただ、そのことだけでも、憤りがはしる。
こんなこと、正しくないと、おもう。

そして、結果。
「あなたがたが、選びました」と、最終的な責任を私たちに取らせる。
そのように充分読まれた、シナリオが、下品だとおもう。

話は、とても、飛ぶけれど。

ナチの時代のドイツで起きたことを思い出す。数々の異常な惨事が起きたが。何より、ナチスが罪深いと思ったのは。強制収容所(ラーゲリ)で、ナチスは収容した彼らに彼らの、仲間殺しの実行役をさせていることだった。つまり「多くのユダヤ人を殺したのは多くのユダヤ人だ」という既成事実を作ることで心理的虐待も同時に行なって、念入りに彼らを骨抜きにしていったのだ…。仲間の命を奪わなければ自分の命が奪われる、そのような追い詰められた場所で、ナチスは自分たちの手を汚さずに、実際の仲間殺しをユダヤ人にさせたことだった。こんな思考停止する以外、生き延びる場所がない場所、それがあの時起きたことだった──。

「あなたが、やった」と身にしみこませること。

「あなたがたが、えらんだ」と──

このような時期の強制解散とも思える解散、強制選挙とも思える選挙に、たいへん意地の悪い飛躍だと言われることは承知で、そのシーンを思い出さずにはいられなかった。

勝ち目を見込んだ選挙、そしてあとは「民意の反映だ」「国民の意思だ」とどんどんと、進められていくこの先の国がこわい。

(あの、いい人だなあ…と思った、あべさんは
いったい、どこへ、いったのだろう──)

             ***

東ティモールの独立の映画を観た時、ティモールの人々はやっと手に入れた投票用紙を、奪われないように守るために、土に埋めて隠していました。

一票の重さが、命の重さと繋がっていると、知っていたからです。そのことも驚きでしたが。その泥のついた投票用紙を宝物のように、かざして見せたとき──

じぶんのくにを、じぶんたちが、つくるために、てにいれた、
一枚の輝かしい切符の、ように、それは眩しかったのです。

わたしたちのくにで、ふつうにあるもの。それが、かれらには、たくさんの血を流して、やっと手に入れたものだったのです。

泥のついた、あの投票用紙の、耀きを、わたしは忘れることができません。

それと同じものが、スーパーのレシートといっしょに、
落っこちそうになりながら、
冷蔵庫のマグネットに留めてあるものだと。

わたしが、どうか、わかって、いますように──

           ***

知り合いの、陶芸家の作った湯呑みに「ABCZ」と文字の入ったものが
あって、「ABC、Dじゃないの?」と聞いたら「うん、ABC、Zだよ」と。

そんな湯呑みのABCを思い出している、週末です。

よい一日を♪

by sechanco | 2014-12-13 12:03 | 日々
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