調布の西部公民館で詩の講座「詩がある暮らし」を担当させて頂いています。
その1回目が先日終わりました。定員30名の枠を40名に増やしてくださったとかで、たくさんの方がお集りいただき、ありがとうございました。
多くの人々に親しまれている「吉野弘・金子みすゞ・まど・みちお」の3者の詩をご紹介しながら、詩と人とについて、ことばとこころについて、わたしと詩との出合いなど、お話させて頂きました。
いろいろお話することを考えてはいったのですが、その場のみなさんの熱い空気にのって、ほぼライブのように、胸に湧き上るまま、思いつくままを楽しくお話させて頂きました。つたない話を聞いてくださって、ありがとうございました。こんなにリラックスできたのは、居心地がよかったこともあるでしょう。
西部公民館がとてもアットホームな感じで、スタッフの方々の対応がフレンドリーなことに、まず驚きました。公的機関でこんなに事務的でなく「ちゃんと人と触れてる」感じがするのはまれなことでは…とちょっとびっくりでした。人の顔、人の体温が、感じられる。ちゃんと血の通った人間のパーソナルな姿で、こんな公的機関の運営が成り立つのだろうか…と正直心配になったほどです(笑)。
ところが。心配などころかこの春、文部科学省から栄えある「優良公民館表彰」を受賞されていることを、後で知りました。「ああ、日本も捨てたもんじゃない!」と(笑)ほんとうに、うれしくなりました。表彰おめでとうございます!
公的機関だからといって、規則に縛られ、人間らしさをなくすのではなく、さまざまな規則と人間がともに補い合いながら、生きられる術が模索され。公的な場がなければ、人が集まることができないし。人が集まらなければ公的機関は意味が無い…そのお互いの存在が「場が場として、人が人として」ちゃんと尊重されて、活かされあってる、良い例を見る思いがしました。そしてそのような場所に、詩の話で、呼んでもらえたことに、こころより感謝申し上げます。「2時間が短く感じた…」と受講者の方に言って頂けたことが、うれしかったです。
公民館の方々、やりとりにいろいろお骨折りくださった担当の川上さん、教室いっぱいにお集り頂いたみなさん、ほんとうにありがとうございます。次回もよろしくお願い致します!
*帰り道に、この講座で前回短歌部門を担当された、三原由起子さんたちと、調布駅前から布田天神まで散策して帰りました。*三原さん、写真もご縁も、ありがとうございました!