晴れときどき 宮尾節子


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by sechanco
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フィクション万歳!

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フィクションが大好きなんだ!とわかった。ドキュメンタリーは本当を観せるけれど。わたしはフィクションが好きなんだと。それが今回NFC東京国立近代美術館フィルムセンターで開催されているの特別企画のひとつ。「映画プロデューサー 佐々木史朗」の映画たちを見渡しての発見だった。

「嘘だといってくれ」「夢であってほしい」数々の凄惨で、信じがたい場面や事件を目の当たりにすると。ひとは、祈りに似た思いで、そうつぶやき、そう願う。「嘘であれ!夢であれ!」と。嘘ならもどれる本当がある。夢ならさめられる現実がある。そのことのために、たくさんのフィクションの作り手たちが存在するのだと。

確かにありのままの現実を突きつける、ドキュメンタリーも必要である。でも、あまりにそれが壮絶で目を覆いたい、耳を塞ぎたいものであるとき。ひとは文字通り、目を瞑り、耳を塞いでしまう。それは飛んでくる弾から(たとえ想像の弾でも)、身を守る姿に思う。生きる我が身を守るためのごく自然な行為だと。

かといって、ありもしない理想ばかり語る、絵空事ばかりでは生きている実感を持てない。重い現実をなぞり、問題定義をし、ぎりぎりに追い詰めながらも、最後は「うそこだよ!」と人々を救ってくれる。夢から覚めさせ、正気に戻してくれる。そんなリアルぎりぎりフィクションをわたしは大好きで。そんな映画が大好きだということを、このたび思い知った。

だって。わたしは今回の上映作品を見渡して、まるで一つの星座を確認するように。わたしの心に残った映画、惹かれる監督が網羅されていることに驚いた。そして、その星座が「佐々木史朗プロデューサー」という姿をくっきりと表していることを。はじめてしった。

昨日観た「カナリア」がオウム真理教を題材にしているのをはじめ。「ヒポクラテスたち」「転校生」「家族ゲーム」「遠雷」「人魚伝説」「TATOO「刺青」あり」…すべてに思い当たる事件があり社会情勢があり人々の現実が透けて見える。そして、人間の生老病死や断ちがたい煩悩への重いメッセージが込められている。

現実では耐えられないものに耐えられる装置が、フィクションであり虚構であることを。これらの映画は、知らしめてくれる。どんな壮絶な物語であろうと「ああ、面白かった!」と言える世界。それも限りなく現実に近いところで、はげしくわれわれの想像力を鍛えてくれつつ、ぎりぎりのところでフィクションとしてわれわれの身の安全を守ってくれる。「うそこだよ」と。

そして、フィクションとは即ち愛であることも感じた。それは色即是空空即是色の仏教、この世は空であり無であると説く、釈迦の救済の姿とかぶらないだろうか。すなわち「だいじょうぶ、みんなうそこだよ!」とわれわれを目覚めさせてくれた、釈迦もまたフィクションを守るひとだったのではないだろうか。
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わたしは恥ずかしながら映画は、役者を生かす監督、監督を生かす脚本、脚本を生かす原作…ぐらいの図しか見えない映画音痴である。その音痴がはじめて、その映画(銀幕)を地上に植え付ける肝心要の役回り「映画プロデューサー」なる存在を目の当たりにすることになった。そして、若い頃はあまり映画環境が整ってるとは言えない京都で過ごしたが。そこで見た数少ない映画はほとんど佐々木さんの手がける映画だったことも感激だった。また、今回このフィルム企画を教えてくれたのが、さいきん知り合った、詩人仲間の「三上その子」さんであるご縁も感じた。なんと。佐々木史朗さんは三上その子さんのお父さんだったのだ!わたしの青春のお父さん…でもあったが笑。

佐々木さんは「プロデューサー主導の作家主義」と言われておられるが。撮影所のない時代に、自主上映の作り手たちの作品をたくさん見て、監督を見出し、思いに沿った原作を見出し、その原作を映画に書き起こせる脚本家をさがし、その脚本の一行にまで目をくばり、資金繰りに駆け回りと。日の差さない裏方の、いちばん、しんどい仕事を担当して、成功したらその花はひとに渡す。闇は暗いばかりじゃない、こんなに温かい闇の仕事もあるのだとうれしくなりました。
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*パンフレットから佐々木史朗氏のことばをいくつかひろってみます。

ーー当時ゴーギャンの絵<我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか>を見て、人生に対する考えが変わったと聞いています。(インタビュアー)
*中学一年の時ですね。(略)とんでもないタイトルじゃないですか。人間というのはそんなふうに考えるものなんだとショックを受けました。初哲学。

*(コンコルドジャイアンツというグループに大森一樹がいて)自主映画を観るようになって(略)こいつら映画やってるけど、劇場用の映画を撮る時代なんて来ないだろうなあと思っていました。(その後1978年に『星空のマリオネット』を作る。)

*当時、自主映画の作家たちが、劇場でかかる35mmの作品を作るなんて、ただの夢だったんだよね。芝居をやっていたときも、鈴木と別役はもっと演劇界の中心部にせり上がっていくべきだと思っていたけど、橋浦や大森、森田(芳光)たちに対する気持ちも、それと同じ。認められないとおかしいだろと。
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*(ATGの二代目社長になった当時)大島渚さんを含めて、周りのひとたちからは「(撮影所出身の監督は)やらないんですか」と聞かれたし、その世代の方からの企画もいっぱいもらいましたけど、それには見向きをしなかった。(略/それはあなたの世代のものでしょ)こっちは「今」をやりたいと思っていた。

*アメリカ映画はちょうどニューシネマの頃で、わくわくするぐらい面白かった。反対に日本映画を観ると、誰が喜ぶんだろうというような映画ばかり、嫌でねえ。(略)自分の好みで言うと、スタームービーでも『ワードロック』(エドワード・ドミトリク監督、1959年日本公開)というヘンリー・ホンダとアンソニー・クインが出ていた西部劇があるんですよ。アクションや西部劇という衣をまといながらもメッセージをきちんと押さえていて、アメリカの民主主義とは一体何だという寓意が込められている。そういうアメリカ映画っていいよなあと。

*『ヒポクラテスたち』(1980年)一番重苦しい話だと大森が言うんです。人間を救うために医者になろうとした青年が、自分の子どもを殺してしまい、精神的にもおかしくなっていく…(略)重いメッセージだから軽快に語るのが表現として深いと思っていました。
――劇場用映画が未経験の監督たちに不安はなかったですか?(インタビュアー)
*無かったですね。ただ、(個人作家)の彼らにはバックグラウンドが必要だろうと思ってシネマハウトを作りました。

*傲慢な言い方かも知れないけれど、自分にとって面白いものはお客さんにとっても面白いだろうという気持ちでした。そう思わないとできないんだ。シナリオというより監督の存在かな。面白い人間たちと集まって何かを創る話をするのはとっても楽しい経験でした。

――スタッフ組みはどのようにされたのでしょうか?(インタビュアー)
*乱暴にいえば、勘で選んでいる(笑)。キャメラマンは誰がいいかなって、そいつの作品を観るんですよ。良ければ会ってみようとなる。あるいは、監督が「こいつはどうでしょう」とか言ってくる。「じゃあ、連れて来てよ」となる。
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*昔の松竹はよく作家主義と言われるけど、チーフ助監督がプロデューサー的な仕事をしていたんですよ。(略)今みたいに(撮影所がない時代)お金や人を全部外から集めるとなると、それができるのはプロデューサーだろうと。だから僕は、プロデューサー主導する形の作家主義をやっていると、自分では思っているのですよ。

*シロウズ(オフイス・シロウズ/現在の佐々木史朗氏の所属プロダクション)も資金はない。プロダクションなんて一本でも赤字になるとあっという間に破産になる。うちがなぜ潰れないかというのは七不思議なんだけど(笑)

*「佐々木史朗をさせられない」ということが、私たちのモチベーションなんです(笑)
とシロウズメンバーの佐藤美由紀さん。

    ***
佐々木さんの言葉から、映画に裏打ちされた、確かでブレない思いが届いてきます。
そして、佐々木さんがどんな思いで映画を育てているかというお人柄も。


きびしい現実が踏み絵なら、
ときに、踏み込み、踏み抜き、踏み超えることも必要である。
しかし
踏み込み、踏み抜き、踏み越えられないものたちの分も
そっと、踏み残す

そんな、着地場所が与えられても、いいのではないだろうか。

ぎりぎりまで踏み込んでいって、最後のところでそっと踏み残し
つぎのものに、バトンを渡す

その「踏み残し」の技こそ、フィクション(虚構)にありと
わたしは、感じます。そして、わたしも「うそこだよ」と笑える
ぎりぎりの踏み残しのある(愛のある…)
フィクションを生きたい。

そのわたしの、フィクションの鑑を佐々木さんの仕事すべてに
見た思いがしました。

人を生かしたいが、生きたいの前にある
その彼の強さ。

フィクションとは何か、きっと殺さないこと。

フィクション万歳!

*佐々木史朗プロデュースの名作・傑作18本が連日、一般520円/大学生・シニア310円という破格!のお値段で、7月16日まで東京国立近代美術館フィルムセンターにて観ることができます。こんな良い機会を見逃す手はないでしょう!よのなか、よいこともある。

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みなさんは、どれぐらい、ご存知かな?
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*スケジュールはこちら、あと2週間ほどです、
こんなスペシャルな機会はめったにありません。是非♪
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佐々木さんとのツーショットを三上さんに撮ってもらいました。^^
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*「ゆれる時代に、正気をくださって、ありがとうございます。」と積年のお礼が言えました。
(あるときは、作品の狂気によって、正気になり
あるときは、作品の正気によって、正気を取り戻しました。と)








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おくゆかしいそのこさんと
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みてねとごきげんなせつこさん♪


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by sechanco | 2017-07-05 12:31
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