「つる爺」とみんなに呼ばれて親しまれている、蔓細工職人の爺さんがいる。蔓籠用のツルを採りに山に入るので、野草や山草にとてもくわしい。この「ウワミズザクラ茶」は去年そのつる爺に習ったもの。「まあ、飲んでみなって」と花のついた、大きな枝を抱えてきて、みんなに花を飲ませてくれた。ちょうど桜がおわったころ、この辺の山のあちこちで白い子犬のシッポのような花をわっとつけてる木があるな…と思っていたのがこれだった。「犬桜」なんて勝手によんでいたわ(笑)。
花房をいくつかカップやグラスに入れて熱湯を注ぐと。それは濃厚でどきっとするほど甘ったるい香りがたちのぼる。薄い黄緑いろに染まるお茶には、ほんのり甘みもある。たぶん花の蜜をのんでるかんじだろう。みためといい、かおりといい、ちょっとなまぐさい官能的な甘みといい、たくさん飲むとなんだか、山の気に酔っぱらってしまうようだ。あ、すこし栗の花にも似てるかもね。
それ以来。せっせとこの季節はこの花木をさがすのがたのしみになっている。3本ありかを見つけている。えへへへ。教えてあげないよ。その一本を川に入って(あらヒントね)今日とって来ました。さっそく花茶をいただきました。みなさんもどうぞ。ちょっと遠いかな?w手を伸ばして見てね^^。。(甘党にはお砂糖を入れてがオススメ♪)
ひだりの、きれいな色のティーカップは、お友達の亡くなったお母さまの形見分けに頂きました。とても気に入っています。デザインもいいでしょう?narumi boneの旧いの。お母さんありがとう。