秋の
飯能祭りは、どこにこんなに隠れていたのか、という程たくさんの人出で賑わう。山車も見ごたえがあって楽しい。山車が一堂に集まって、笛や太鼓や踊りやかけ声やで競い合う、辻の「引き合わせ」がいちばんの見どころ。キツネが構えた両手から、ぱあっと糸をとばすところが素敵で、毎回これを観たくてたまらない。つきものがついたように舞い狂う、この白い手首がまた、たまらなく色っぽい。非日常を、脱がないで(笑)。
川越でも似たような山車の祭りがあるが、飯能のほうが古いとのこと。祭りが近づくと軒先に提灯をつけていたり、路地から小さな笛の音がこぼれてきたり、山から取ってきた榊を自転車に載せて走るお年寄りをみかけたり、ひごろ静かな町に活気が出てくる。町のひとびとの顔も灯が入ったように輝き、かわす声にもはりが出て会話はさえずりに変わる。やがてその鼓動は太鼓の音に打ち出され、賑やかな秋の祭りがはじまる。
ふだんは、山懐に抱かれた、長閑な田舎町だけれど・・・
さっとえんぴつで書いたような詩になりました…・・・デッサンのつもりで。
でも、なんだか手をくわえたくなくなりました。少しつかれちゃったのかな――(笑)。
もうちょっとしたら――「詩の直送便★TMT9号」お届けします。だいぶ、詩集のイメージが見えてきました。おかげさまです。