晴れときどき 宮尾節子


宮尾のブログ talk to who?               
by sechanco
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カテゴリ:被災地にて( 5 )


道をつける (Ⅴ)

a0082132_1026566.jpg被災地に行って必要とされていたのは、「瓦礫の撤去」という力仕事だった。いうことではない、すること。かくことではない、ものをうごかすこと。ことばではない、こうい。

地震がゆすぶり、津波がおしつぶしていった家屋。そこには、内も外もなかった。その瓦礫の山を目の前にして、最初は、こわされた蟻塚から蟻がばらばらに動き出すように、みんなもてんでんばらばらに動いていた。物を持って人と人がぶつかったり、瓦礫置き場の前で渋滞したり、足の踏み場を見つけられずに立ち往生したりと、ひじょうに能率がわるかった。そのとき、「畳を!」という誰かの声があがった。「ここに濡れた畳を敷いてまず、道をつけよう」ということである。

ばらばらに、動いていたみんなが、水浸しになった畳をあちこちから集めてきて、縦にならべて道作りがまずは始まった。水を含んだ畳はひじょうに重くて、二,三人掛りで運ばねばならなかった。しばらくして、いっぽんの畳の道が、家屋と瓦礫置き場の間に開通した。

すると、その道を通って非常に瓦礫の運搬作業がスムーズになった。ああ、これが「文体の発見」だ。とおもった。混沌を前にして、とほうにくれていたけれど、そこに一本の文体を渡すと、それに乗って、ストーリーが動き出した。混沌がほぐれていくのだ。どんどん片付いていく。文体の発見とは、道の発見なんだなあと。流れができて作業がはかどりだした、畳の道を往復しながら、おもった。

つぎは、二階の片づけだ。このお家は、二階の天袋まで津波にやられて中はひどい状態だけれど、骨組みは残っていたので、取り壊しはまぬがれていた。その内部に散乱したものたちの撤去である。また、二階にいっぺんにみんなが押し寄せた(だれも、楽をしようとは思っていない。みんな、せっかく来たのだから、短い間だから、少しでも働こう。役に立とうという一心なのだ。)。物が散乱して足場が見つけにくく、狭いうえに人が多く、物を持つと身動きがとれない。うおうさおうのかるいパニックがまたはじまった。

畳の道で、文体の発見を経験したので、「バケツリレーにしようよ」と声を投げかけてみた。すると、みんなが並び始めた。ものを取り出す二階組から、じゅんばんにものを受け渡していく階段組、一階の廊下組、家の外組、というふうに、長い一列ができた。それぞれの手から手へ。おもしろいように、二階に散乱した物たちが運び出されていく。

「重いもの行きます」と上から、声がかかって、その言葉が物といっしょに申し送られていく。「言葉の発見だ」とおもった。それを受けて、階段上部に居たわたしは、これはわたしの担当だな(笑)とかんじて、もう少し、言葉に修辞(おひれ)を加えることをしてみた。おそるおそるだ(笑)。たとえば。「上を持つと楽です」「角に釘が出ているので注意」。すると。こだまのように。「上を持つと楽です」「上を持つと楽です」・・・。「角に釘が出ているので注意」「角に釘が」・・・伝言ゲームのように、わたしが上乗せ(笑)したことばが、人から人へとつぎつぎに申し渡されていく。物といっしょに。

「中に水を含んでいます」「写真が入っています。大切に」「壊れやすいので、そっと願います」「見かけのわりに軽いです」「しっぽがついてます」「両手でお願いします」「おつかれ、ラスイチです。」・・・・・・「おつかれ、ラスイチです!」・・・その場で物を見て、添えたわたしの言葉(表現)が現場でみんなに使われていく・・・・・・こんなこと、はじめてだ・・・・・・わたしは、こっそり、感動しているのでした。そして、作業に声が添えられると、動きにリズムがついて、しんどい作業に、ほんの少したのしみが混ざる。元気が出てくる。仕事歌とは、こんなふうにできあがったのだろうなとおもったりもした。

畳の道をつける=文体の発見・そこから物たちは流れをもって、物語りのように運ばれだした。物に申し送りをつける=言葉の発見・そこで物は、どのような様子であり、どのように扱われるべきかをひとびとに知らしめた。――それは、なんと。ふだん、わたしが部屋でやっている作業と、よく似ていることでした。

ああ、わたしは、こういうことをしていたんだ。普段、机の上でしていたことは、こういうことだったんだと。被災地のボランティアに行って、知ることができたのでした。そして、それは、そんなに無駄なことではなかった。こうして、現場でものごとをスムーズに運ぶことのヒントにもなってくれるのだと。

現実と虚構。ふたつのことに、わかれたことを、やっているんではない。ひとつに、つながることを、めざして、やっていたんだと。少しうれしく思ったのでした。もちろん、動かす手は止めないで。

相変わらず、手前味噌なことを書いてしまっているかもしれませんが、詩やものを書くことのふだんのしごとが、現場でほんの少し役に立てたようにおもえたのが、うれしかったのでした。

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by sechanco | 2011-07-12 11:01 | 被災地にて

ライブ です!(Ⅳ)

a0082132_9184615.jpg庭先に転がっている植木鉢に一輪、「花が咲いている!」といってよろこんだ。「鉢が割れている」といわずに。

二階の天袋まで海水に浸されて、水槽のような衣装ケースの中で、
ビニール袋に包まれたセーターが一枚、「濡れてない!」といってよろこんだ。「あとは全滅だ」といわずに。

倒れた食器棚を起こして、ガラスのコップがひとつ「割れてない」といってよろこんだ。泥だらけの茶碗がふたつ「使える」といってよろこんだ。「大丈夫だ」といってよろこんだ。

よくないほうが多いのに。少ないほうの「よい」を「よかった」を見つけては、声をあげた。
それは、夜空をみあげて、星をみつける、しぐさに似ていた。

夜のなかで、夜はかぞえきれない。
夜のなかでは、だから、すくない
星をかぞえる。
かぞえやすい、星を。

かぞえやすいものを、かぞえていたら
いつのまにか、そこに
希望が見つかるのかもしれない。

そうやって、ひとは、希望を
見つけるのかもしれない。

そして、それは、がんばらなくても
できることかも、しれない。

夜空で、
星をかぞえることは。

顔をあげて、星をかぞえるんじゃない。
星をかぞえているうちに、しぜんに
顔があがるのだ。

よくないほうが多いのに、よくないほうがほとんどなのに。
よくないほうはだまっていて、よいときに声をあげた。

声をあげると、顔をあげるは、にていた。
おおくは、だまって、うつむいて
はたらいた。

誰もそうしようとは、言ってないのに。いつのまにか、みんながそうしていた。

そんなふうに、誰にいわれなくても、自然に、ひとは
希望に向く、
希望に向かうのかも、しれない。

いつのまにか、
「見つけたい」その思い一つに、なってはたらいた。

その時・・・・・・

「あ、」とわたしが、見つけたものは、廊下の壁にはりついた、ツバメの巣?だった。
「ツバメの巣があります!」とRQ(レスキュー隊)のひとに伝えると
「え、ライブですか?」と聞かれた。ライブ?としばらく、その意味がわからないまま、巣の中をのぞいていたら
ちいさな黒い頭がひょこっと出てきた、そして、それがちいさく動いた。

思わず「ライブです!」と大きな声をあげていた。声をあげながら、意味がわかった。「ライブ」とは「Live」。つまり、「生きていますか?」とRQのひとは、確認したのだ。

「ライブですか」「ライブです」これは、きっと被災地で行方不明の方をさがすとき、さがしあてたときに、交わされる、RQ用語なのだろう。

ツバメの巣は、家の中に作られていた。だから、津波におそわれて、家が壊れたあとに、作ったのだろう・・・・・・。

「ツバメが来るのは、縁起のいいお家だよ」「このおうちは、きっともう大丈夫だね」「うん、もうだいじょうぶだ」「よい、おうちだ」と集まってきたボランティアのみんなではしゃいだ。

しばらくすると、親ツバメが、エサを運んできた。みんなでまた、ほっとした顔をみあわせた。

ツバメだけれど、震災に破壊された家の中で、命をひとつ、見つけることができて、とても、うれしかった。
壊れた家の中でも、やわらかな命が、育まれているのは、
ほんとうに、うれしかった。

知らない人に、巣をこわされないように、巣の下の壁に、「LIVEです!」と今覚えたばかりのことばを、マジック書きをして、「↑」矢印もつけた。

いっしゅん、壁に、詩を書いているような、気がした。
うえに、いのちが、のっていた。

こんなふうに、しが、かきたい
と、おもって、
つばめのこを、みあげた。

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by sechanco | 2011-06-20 11:03 | 被災地にて

かみも ほとけも (Ⅲ)

a0082132_831276.jpg帆立漁がさかんだといわれるこの漁村の家々には、りっぱなお仏壇やら神棚が祀られていたようです。あちこちにとびちり、散乱する神仏の備品を、がれきやどろのなかから、ひろいあつめては、無礼のないようにと、そばに寄せながら、しかし、みごとにさらわれた、日常の世界を目の当たりにして、胸には「かみも、ほとけも・・・」という憤りのような思いが湧きあがってくるのでした。
かみも、ほとけも、ひとも、だれもいない。なにも、ない。

そして、仏教が唱える『この世は、夢だ』という教えを、確信するのような思いにもおそわれました。運動会やお祭りが終わった後のように、そこに残った物らが散乱する広場は「ひとのみた、ゆめのあと、ひとのした、うたげのあと」の景色のようでした。カタチの残っているお家はまだ、なんとか片付けようがありましたが。ほとんどが、土台をわずかに残すばかりで、ねこそぎ、暮らしをもっていかれて、ひとけの消えた、漂流物だけが大量にうちよせた、波打ち際(ぎわ)にいるような気もにもなりました。その、夢の波打ち際が、どこまでもどこまでも、はてしなくつづき、そこに、いつもの明るい日差しが、あたっているのでした。

そして、ひとがいない。ひとは、どこにいったのだろう。と。

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by sechanco | 2011-06-10 10:34 | 被災地にて

明けない夜は ないか (Ⅱ)

a0082132_11444081.jpgこんかいの震災で。想定外、ということばを何度もきいた。ビルのうえに、バスが乗っていた。山の上に、船が登っていた。安全ということばが、無効になっていた。

「明けない夜は、ない」それは、想定内のことばだ。でも、想定外のことが起こった、今。ひとのことばと、ひとのちからは、もういちど、鍛えられなければならないのではないか。

被災者のひとが、「ことばが、ないです」といわれるのを、よくテレビで聞いていた。なぜ、ことばがないのか。ことばを、なくすのか。それを、確かめたかった。すこしでも、ことばに、かかわるものとして。そして、ひとつだけ、わかった。人のことばは、人の暮らしに根ざすもの。その、暮らしを奪われるということは、ことばという音を出す、楽器を奪われるということだと、おもった。

朝、くわをもって、畑に出たとき「ああ、いい天気だ」ということばが生まれる。ひと息ついて、タバコやお茶を呑んだとき「ああ、うまい」とことばが生まれる。そしてうちに帰って、箸をおいたとき「ああ、くったくった」ということばがうまれる。汚れたものを脱いで風呂に入ったとき「ああ、ごくらくだ」ということばが生まれる。日々の暮らしに触れて、暮らしのまわりで声がうまれる。バイオリンと弓のように。暮らしがあって、そこに触れて、ことばが生まれる。わたしたち人間は、ことばの楽器だ。人々と暮らし。暮らしを奪われて、鳴ることのできない。バイオリンを奪われて、立ち尽くす弓のように。ひとびとはいま、ことばを、なくしている。

「ことばが、ないです」は、ひとつには、そういうことだと感じた。ひとがことばを取り戻すには、いっこくもはやく、ひとの暮らしを取り戻すことが、望まれる。
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あまりにも、町も、家も、道も、崩れていて、この傾いた標識の意味することが、わたしは、束の間、わからなくなってしまった。「あの標識はどういう意味?」と仲間に訊ねていた。だって、はっきりと、だれもいない、空を指して、このぶっきら棒は、突っ立っているのだ。

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by sechanco | 2011-06-03 13:07 | 被災地にて

こころへ (Ⅰ)

a0082132_10341211.jpg震災の影響で観光客が激減したという東北。
ならば、被災地の近場の旅館やホテルで宿泊しつつ、昼間は被災現場でボランティアできるようなツアーがあればどうだろう。時間的にも体力的にも(性格的にも?・・・)そういう一石二鳥・三鳥な企画をのぞんでいた私ですが、ありました。

東北ボランティアにご関心ある方へ、
以下のような企画があります。
テントや寝袋持参は必要なく、何と旅館に温泉もついています。
現地にお金を落とすために、今後、このような、少々ぜいたくなボランティアもあり
かと思います。


通訳をしている友人からの知らせで、夜は温泉旅館、昼間は瓦礫の撤去・・・というボランティア旅行をJFG(日本通訳案内士連盟)という団体が企画したことを知り、やはり同じ思いの仲間に声かけて参加してきました。外国の方を案内する業務の彼らも、震災というより原発の事故ですっかり外国人観光客が途絶え、仕事がなくなったそうです。その空いた時間を被災地のボランティアにという思いと、観光に関わる方々ならではの発想で、観光旅館やホテルなどの宿泊施設もぜひ応援したいとの企画。彼らの発想に、日本旅行さんがお膳立てをしてくださったようです。「だめ、ならば、やれることは、なに?」こういう、フットワークの軽さがうれしいです。

でも、日本旅行の添乗員の方は「ひじょうに、なやんだ」(彼も仙台出身の方でした)とのことでした。それは、被災地のボランティアに利益が絡むことや観光という業務関連で・・・ということへの躊躇もあったかもしれません。が、わたしは、「大きな力ではないけれど、被災地も、観光地も、旅行会社も、バス会社も、旅館も、参加する人々も、みんなが少しずつうれしい。そんな企画があっていいとおもう。長い時間がかかることだから、長く続けられる無理のない方法が色々あってもいいとおもう。」と答えました。こういうボランティアツアーは私にはありがたいと。

行き先は、石巻でした。その、準備のこころへとして、先輩ボランティアからのアドバイスが友だちから参考までにと送られてきました。なかなか、心配りの行き届いた、興味深い内容でした。そして、現地でもこれを読んでおいてよかったと胸をなでおろす、場面が多々ありました。

これから、被災地にボランティアに行かれる方もおられるかと思います。
それらの方にも、行かない方にも、被災者への心の持ち方として、
大変参考になるかと思いますので、ここに掲載させてもらいます。



ボランティアツアーに参加する方々へ。

★作業はすべて現地のボランティアセンターの責任者の指示に従います。
内容は当日になって突然変更される可能性もあります。

★現地での写真撮影は不可とされることが多いです。
被災者の方の心情を考えるとやむを得ないと思います。
**の活動記録として写真撮影を希望する場合は、
事前に責任者の方にその旨を伝え、記録係を決めて
撮影範囲などの条件を交渉したほうが後のトラブルにならずに済むと思います。

★瓦礫を踏まないようにしてください。
持ち主にとっては瓦礫ではありません。
思い出の品の詰まる場所であり、場合によっては埋もれている人がいるかもしれませ
ん。

★傾いた家に注意してください。
余震があると崩れる可能性があります。
二次災害を避けるためにも近寄り過ぎない、中に入らないようにしてください。

★現地の方々はボランティアを歓迎してくださいます。
コミュニケーションを求めていらっしゃいます。

その際に大事なことは、
1.「想像や思い込みで会話しない」
  津波の被害を受けた地域では、その場にあるものが何百メートル、何キロも
  離れたところから流されてきている場合が多いです。
  これが阪神大震災の時と大きな違いであるといえます。
  お子さんのものを見つけてもその場にいらっしゃったとは限りません。
  また、その持ち主の安否も不明です。
  現場の状況を見ただけでは判断はできません。
  元気に見える人がご家族をなくしていたり、安否が不明だったりすることも
  あります。
  これはくれぐれも配慮してほしいと一番に注意されたことです。

2.「話をきいてほしい」
  自分の胸の内を聞いてほしいという方はたくさんいらっしゃいます。
  もし、現地の方と会話をする機会があったら、
  がんばれと言ったり、比較したり、否定したりせず、
  まず話をゆっくりきいてほしいといわれました。

3.つらい話をなさるときもあります。
  返す言葉が見つからない時には、手を握る、背中をさするなどの
  ボディランゲージも有効かと思います。
  一切を受け入れることが大事とのことです。

また、浜に近いところでは漁師言葉で語気荒く感じることがあるかもしれないが、
気にしないでほしいと言われました。

★ボランティアの責任者の方や被災者の方から指示をうけたときに
自分ではできないと思ったらはっきりとできないと言ってほしいとのことです。

★私が事前に想像できなかったことは、瓦礫や漂流物が砂まみれであると
いうことでした。
津波は海底の砂を巻き上げて襲ってくるということはテレビなどを通じて知ってはい
ても実際にここまで付着しているとは全く思っていませんでした。

1.ゴム手袋はすぐに砂まみれになって作業がしにくくなります。
  また、木の枝、鉄筋、ガラスなど突き刺さるものも多いので
  予備をお持ちになることをお勧めします。

2.細かい砂が衣類につくので、衣類はすべりやすい布地がよいと思います。
  雨や急な冷え込みも予想されるので防水機能のある軽いウィンドブレーカーは
  お持ちいただくとよいでしょう。

3.長靴とズボンの境目を腕カバーのような物で覆っておくと長靴に砂や細かいもの
  が入らないので良いと思います。
  使い古した傘の生地を切って両端を縫い、ゴムをいれるとかんたんに作れます。

4.ゴーグル・マスクは必需品です。花粉症対策のものがいいでしょう。
  のどがいがいがすることもあるかもしれないので、のどスプレー、
  また、目薬をお持ちになるとよいと思います。

5.写真を見つけた時にはすぐに砂を払わないでください。
  砂粒で傷をつけてしまいます。写真を振るなどして砂を落とす程度でいいです。
  また濡れていても拭ったりせず、そのままにしてください。
  水分が写真表面で移動すると写真の色が移行してしまうそうです。
  自然乾燥を待つのが良いそうです。

★貴重品やタオルなどいれるのに、ウェストポーチは必要ですが、
いろいろ入れると重くなり作業しづらくなったりします。
もしあればポケットがいっぱいある釣り用やカメラマン用のベストが
いいのではと思います。

★はさみ、マーカー、ガムテープ、メモ、筆記用具などがいろいろな場面で役立ちま
した。


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by sechanco | 2011-05-29 10:39 | 被災地にて