晴れときどき 宮尾節子


宮尾のブログ talk to who?               
by sechanco
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青い月 赤い月

a0082132_10301428.jpg
ゆうべは澄み切って煌々と輝く、ほんとにきれいな月を観た。月知り(?)のともだちの話によると、19年に一度のブルームーンだとか。

部屋の窓からも、月明かりが差しこんできて部屋がびっくりするほど明るかった。外では円いのに部屋の中では長四角になっているのが、おつきさんが膝を崩しているようでおかしかった。階段をおりるときは、ドレスのように裾を引いて広がるのでしょうね、月明かり。

朝も観た、5時過ぎに起きてベランダに出て少しだけ明るんできた東の空を眺めていて、ふとただならぬ気配に、後ろを振り返った途端たまげました。西の山に夕日が!と思うほど、濃いオレンジ色の月が今まさに、沈まんとするところでした。夕べの青い月もきれいだったけれど、この赤いのもすばらしく美しい。

「2001年宇宙の旅」みたいに、空の東と西、右と左に二つの太陽が乗っかってる状態。カメラを出したときは、少し下が沈んじゃったけど――

青くあがって、赤くしずむ。ブルームーンの一部始終を見届けました。満足。
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by sechanco | 2010-03-31 10:39 | ミヤオ・リターンズ

せつほんかいな

a0082132_9551883.jpgさっそく、届いた龜鳴屋(かめなくや)版『二月十四日』の、なかなか妙味というか珍味というかの金子ワールドにすっかりはまっている。

この独特の見覚え・身に覚えの有るかのごとくの見知らぬ景色のデジャヴ(既視感)は、いったい何なんだろう・・・とずっと惹きつけられつつ、それが外の景色と心象風景の段差をなくしている彼女の天性のテクなのだろが。

ちょっと飛ばして、最後に寄せられた井坂さんの紹介文(現代詩界の綺羅星井坂局<珠玉の跋文>だ)を読んで「そうか」と膝をうった。

「金子彰子の詩のことばは、濃厚にそこに生身の彼女が漂う気がする。基本的に呟きの詩だからだろう。しかも呟きなどという不確かなものに、景色や映像(イメージ)という画鋲を打つ。景色や映像が先に立つのではなく、まず気持の揺れがあり、それらが引き出されるのだ。」――「金子彰子の呟き」井坂洋子より抜粋。

「景色や映像が先に立つのではなく、まず気持の揺れがあり、それらが引き出されるのだ」――これだ。(さすが井坂のお局様)この練れたココロカメラの性能の良さだ。写実的な(初心者向?)「まず景色ありき」のカメラアイではなく「まず心情ありき」このポエジー・シャッターを金子は切れる。

そして、このカメラアイは非常に見覚え・聞き覚えの有るものだ。まず「ひとありき」、この眼差しを生き抜く世界が日本にはある。昔からある。なかでも、それの粋が集まったのが花柳界だろう。金子サンの詩を読んでいるとどこかで三味線の音色が聞こえてきそうなときがある。

「あたしゃ、あんたしかみとうない。けしきみるのは、あんたおもった、めのむこう」・・・みたいな世界ではないだろうか。そこで歌われる小唄・端唄・都々逸――その唄向こうの景色に金子の詩の景色は近いかも。

たとえば、こんな小唄の景色――

人と契るなら 
薄く契りて末まで遂げよ
もみぢ葉を見よ 薄きが散るか 
濃きが先ず散るものに候
そじゃないか


花柳界の唄(歌詞)は、この練れた想いの、「はじめにおもいありき」の観察眼・カメラアイが捉える景色に充ちみちている。煮詰まった思いや、情念がシャッターを切る景色――その技が、金子奴(やっこ・笑)にも備わっているようだ。人間が練れたら、芸も練れる・・・ほんとにそうおもう。15の春からその筋の才を世に披露した金奴はん。

「二月十四日」という詩集のタイトルにもなった、彼女の歴史的一篇の詩も、
=バレンタインディの詩であるのに、チョコレートではなくのっけから

「いわし焼く夕方」ではじまる――この一行に金子詩のすべてが顕れている気がする、
歌舞伎で言えば、顔見世の詩だとおもう。

「二月十四日・いわし焼く夕方・金子彰子、これください。」
魚屋の店先で活きのいい一匹を見つけたように――いちぎょうにとびつく、
詩集の買い方はこれでいいような気がする(笑)。

いわし焼く夕方
「焼き方が足りんぞ」
その一言に堰がきれ
とめどなく嗚咽をもらす
――「二月十四日」の最初の一連

ほんまに、そう言われてみれば(自分にだけど)、いわし焼くのも芸妓の修行のワンシーンに見えてくるから、面白い。

しかし、そうかんたんに、読み解いていける詩集ではない。「何を書いているの?」と訳を聞いて、相談にのり、話を先にすすめたい人には一寸お手上げかもしれない。
「理性は語る、愛は歌う」というが、これは愛のほうだ。同じ想いがやってくるまで、気持が練れなければ、なにも見えてこないだろう。残念ながら、理では解(ほど)けぬ、金奴。

――書ききれないので、ぼちぼちつづく。

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by sechanco | 2010-03-28 12:00 | ミヤオ・リターンズ

明日の浜辺

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by sechanco | 2010-03-25 11:44 | ミヤオ・リターンズ

青い花・赤い花

a0082132_13455536.jpg昨日は所沢の、映画の会で3本立て続けに日本映画を観た(いただきもののサンキュー・チケットで^^;)。「ぐるりのこと」「ひとのセックスをわらうな」「フィッシュストーリー」おもしろかった。木村たえさんて、唇が山椿の花にそっくりだと思いました。リリーの自然な演技とたえさんの迫真の演技のからみあいが、何が「うつ」をつくり何が「うつ」を癒すか・・・解き明かしているようでした。それは、「受け入れる」と「受け入れない」のことだと。

「フィッシュストーリー」の原作は知らないのですが。「もしも孤独が魚だったら/その巨大さと獰猛さで/鯨も逃げ出すだろう」(うろおぼえ)・・・という詩的な(ナンセンス?)フレーズが鍵となって話がどんどんふくらんでいく映画だ。この魅力的な(わたしには)フレーズが実はお粗末な誤訳だった・・・という監督のシニカルなオチがあるのだが――そして実際(トークショーで)わたくしめの愚かな質問に「ぼくは詩を信じていないのです」と監督は答えました。(これは、原作者の言葉だったのね・・・ーー;)

けれど。「解決しないフレーズ」を、現在に投げ込むことで、それが解決しないゆえに次々と時を経て、人を経て手渡され広がっていく・・・それが希望の姿なのだ。そんなことを勝手に解釈して、詩を書くことにも、ひかりと元気をもらうような、ご機嫌な映画でした。だから、「だって監督信じてないものに、結構ノッテルじゃない・・・」と内心わらっちゃいましたわ。もとはといえば、電車男でまいった佐藤篤くんがけっこう、すきなので観た映画。

写真の青い花は、河川敷に咲いてる、オオイヌノフグリ(犬の大睾丸…)――名前がひどいので「春告げ花」とか「エンジェル・ブルー(天使の青い瞳)」とか勝手に名前をつけて可愛がっています。

春が来たよ、といちばんさきに、伝えてくれるかわいいお花。だいすき。

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by sechanco | 2010-03-23 14:12 | ミヤオ・リターンズ

愛される詩集

a0082132_13341100.jpg愛してくれと言わなくても、愛される詩集があるのだなあ
・・・と蓮池の下の泥のなかに日が差し込んだような嬉しい思い。

以前、大きくはないが老舗の出版社さんにお世話になることがあり、知る人ぞ知る熱い世界(業界)があることを知った。小さいけれど気骨の通った出版社・同じく古書店・・・そういう本を陰でずっと支え続け、今でも、地下で本の根を支え続けている凄い人たちがいる

そういう本を愛する人たち・本に関わる仕事を愛する人たち・本に
関わる仕事を裏で支える人たちに・・・ずっと愛され続けている詩、


愛されているのがひしひしと伝わってくる詩人がいた。

15歳のときに書いた詩を、ひとりの詩人に(井坂洋子さん)
採りあげられたのが、きっかけで静かなファンが裾野を広げ
(*ファンが詩人以外の人であることも、しっかり付け加えておきたい。)

今回、私家版で詩集が出た様子・・・検索しながらネットで
読んだひとつが素晴らしかった。

藁仕事をする年寄りの手の平に、日差しが蜜のようにたまって
いるのを見たことがある・・・それは、滋養・滋味という言葉
がふさわしいような景色だった。それは、日差しなのに、酒の
香りが立っていた。

そんな、詩だ。限定214部とかの・・・書店では手に入らな
いらしい1部を、春の激しい嵐の音を聞きながら注文した。


           細い将来しか
           山峡に描けず
           索漠とした
           家に生まれ
           手にしたものは本しかなかった


           粘土に彩られた町で
           生計をたてていくすべをしるも
           地縁もなく
           しゃべれば不興を買う
           失笑の生活史
           貝のように生きて 
           ざるの底で見つけたのは
           あの言葉だったろうか


           ながれてゆくには障りがあると
           それをかみちぎり
           放擲したつもりでも
           胸をさわれば
           しずかな文字たちが
           海の砂のように
           確かにつもって
           しずんでいる


*『本』金子彰子


*なぜか、泉谷しげるの『春夏秋冬』がバックに流れる
気がしましたがw・・・「金子」という苗字も吉かも(笑)

*詩を一つ書いてみること、誰かの詩を一つ紹介してみること、
その一滴の行為が、波紋を広げやがて大きな湖や海に変わり
そこに新たな命が動き始める。。。ことがあるのですね。

*希望はある――そんな思いを詩界に与えてくれたよう、胸が
暖かくなるよう、彼女の存在はひさびさの福音だった。
★詳細はこちらに。詩集の名前は『二月十四日』金子彰子

嵐がひどくて、こわくて、目が覚めたのですが、良い朝になりました。

どうぞ、良い日曜を(^_^)/~

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by sechanco | 2010-03-21 14:11 | ミヤオ・リターンズ

ミモザの花と百メートル父と

好きなミモザの花が咲きました。しあわせな黄色の花色が青空の青待ちをしています。花と空とが二色を競うと、なかなかの見ごたえです。すきなふたいろ。今朝書いた詩をひとつ載せてみます。
どうぞ、良い春の週末を――
a0082132_1415416.jpg

この詩と、もうひとつを久々の「詩のメルマガ・宮尾タームス」にて本日発行、お待たせしました。

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by sechanco | 2010-03-12 14:07 | ミヤオ・リターンズ

なごり雪

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3月だというのに、今日は雪が降っています。「なごり雪」というフォークソングが
昔流行りました。動きはじめた汽車の中で、何かを言おうとしている「君のくちびるが、
『さようなら』と動くのがこわくて」下を向いた・・・

そんな歌詞が、こころに残っています。わたしも、いろんなことをふっきって、
東京に出てくると決心したとき
送りに来てくれた友達が、新幹線の窓の外から見送ってくれていて・・・
なんだか間ができてしまった手持ちぶさたに・・・ポケットからペンを出して

「べつに 東京じゃなくても いいのだけどね」――と書いたとたんに
新幹線が発車しました――「東京行き」の

机の抽斗の奥に
古いアドレス帳の、みひらきにまだ、その言葉が残っています。
ブルーブラックのインクの色はあせても――
言葉はその時のまま止まっている

きっと、読めなかっただろうな・・・・・・と思っていたのですが、何年か後でその友達が
「別に東京じゃなくても、よかったわりに、居ついちゃったね」と、わらっていました
再会したときに――

ほんとに 「べつに」 に いちばん ながく すみました。。

べつに・・・ぐらいの場所が、
あんがい、人には住み心地いいのかな?

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by sechanco | 2010-03-09 13:10 | ミヤオ・リターンズ

金ヨナと銀盤のささげもの

a0082132_8473599.jpgバンクーバー五輪の、女子フィギアをたんのうした。何より、風にのった花びらの舞いのようなキム・ヨナ選手の美しい演技にこころうばわれた。この世のものとは思えない・・・ひとやシーンにときどき出会う。たとえばマリリン・モンローやマイケル・ジャクソンなんかがかもしだす雰囲気。こちらをはみだしてあちらへと、次元を超えていく存在のオーラのようなもの――キム・ヨナもそんな彼らに繋がるひとりだとおもう。

天使のような・悪魔のような・幼女のような・夜叉のような・地獄のような・天国のような・・・さまざまな姿態や表情をぞんぶんに観せてくれる。

ガラスは実は液体だと聞いたことがある。陶器は、固体だから砕けると粉々の粒になるけれど。ガラスが割れると、そういえばささやかな流れが生まれる。それは、ガラスが液体をとめた状態のものだからだとか。壊れるとふたたび流れをとりもどすのだ――

キム・ヨナの氷上の演技を見ていると・・・まさにガラス細工、彼女は液体でできている。氷上につんと立ったガラスの人形が、熱をおびて液体にほどけては、冷たくなってまたガラスにもどり。もどっては、またほどける桜色の液体の舞い。冷たく頑なになるかと思えば、熱に溶けてどこまでも、舞いひろがる、ひろがったかと思えば、ひろがりをかきあつめて美しいガラスの人形にもどる。まるで――覆水銀盆にもどる図(笑)。
みるみるヨナちゃんのとりこになってしまった。

でも、真央ちゃんも素敵でした。物質が粒子と波動の両面でとらえられるなら――真央ちゃんは粒子でヨナちゃんは波の感じですね。点をつないで線を描いていくメリハリが真央ちゃんにはある。ヨナは線を巻き込んでいく紅一点だ。マオには涙が出たけれど、ヨナには鳥肌が立った、ずっと立ちっぱなし。

そして――安藤美姫。トリノでは、猟師に撃たれ続ける水鳥のように痛々しかった・・・撃たれては立ち上がり、撃たれては立ち上がりして、氷上を、肩をおさえながらも舞い続けた彼女。4回転ジャンプの魔境にはまった姿を見るのがつらかった。――今回は転ぶことなく、プログラムを舞い終えて、ほっとした。勝負としては、ダーク・ホースだな・・・と思えた。解説のひとも「メダルではなく、金をねらいましたね」と言った。が・・・結果は、笑顔の5位入賞。しかし・・・

それからあとに、彼女の見せ場が実は待っていたのだった。全フィギアが終わったあとのエキシビジョンでのことだ。彼女の曲目『レクイエム』――を演技中にいきなり、「ん・んー?」と観てるものがけげんに思い、心配しはじめるほど長くながく、彼女は氷上に寝そべって、動かなくなってしまった。

「時代と寝た女」とかよく言われるが、あれは「銀盤と寝た女」の姿ではなかっただろうか――。 なんだか胸をつかまれてしまった。


きらめく氷上を、さまざまな種類の花が舞い、踊り、ジャンプして
祭りが終わった今、脳裏に残るのは、冷ややかな銀盤にひとり横たわる彼女の姿だ。

鋭いエッジで蹴られたり、切られたりばかりだったのに、柔らかい人肌に触れてもらって、リンクもきっと、嬉しかっただろうなあとおもった。

そして、トリノ五輪をはじめ本番で、見ていられないほど、転倒しつづけた痛々しい彼女を ひょっとしたら、氷は、惚れた彼女を抱きたくて、倒し続けたのではないだろうか…
と錯覚するぐらい、銀盤に寝そべる彼女の眺めは美しかった。

ほんとはこうしてほしいのでしょう、ぜんぶがほしいのでしょう?・・・と
あれは銀盤、氷の魔王への美しい捧げ物だった。

その姿はまるで、氷のうえの
Ophelia ・・・・・・!

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by sechanco | 2010-03-06 10:43 | ミヤオ・リターンズ