晴れときどき 宮尾節子


宮尾のブログ talk to who?               
by sechanco
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8月26日/歌と詩の、ゆるい平和の集い国分寺「giee」にて

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慈母観音のようなjiboさんとほっこりした語りの楽しいakiさんと、一緒に今年も
国分寺Live Cafe「giee」にて
にゃあとした笑顔が素敵なママの発信する「平和を考える(ゆるい)集い」に
参加させてもらいます。jiboさんの歌、いいですよ!ご一緒するのが楽しみ。
どんな、話が飛び出すか、みなさんとのトークタイムもあります。

いらしてください!


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by sechanco | 2017-07-26 08:46

7月9日②「人間関数――トルタオーディオブック」北千住BUoYにて。


両国のポエケットの会場を出て、連詩組の仲間とちょっとお茶などして歓談してから、猛暑の東京の街を、ゴロゴロと大荷物を転がしながら、北千住へ。夕方からは北千住のアートスペースB0uY(ブイ)「人間関数――トルタオーディオブック」出演しました。
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*BUoYまでの道順*
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北千住の街並みがこれまたよくて
お赤飯や草餅や惣菜など店主の手作り感満載の、古い個人店のならぶ商店街や
小洒落た古民家風カフェがあったり
なかなか味わい深い。
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見上げれば、ぼうぼうと草ツルに囲まれた民家。そのツルになっている実は、なんと!南の島のトロピカルフルーツ
わたしの大好物のパッションフルーツではないですか。
南の島でなくても育つのですね!とびっくり。どんな町だ北千住は。
パッションは情熱ではなくて受難のパッション
なのも、このみです。
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*BUoYについてはこちらをどうぞ↓*


20年前のボウリング場と銭湯跡が、アートスペースとして生まれ変わる。そのプレイベントとして、詩人や歌人や歌手、舞台俳優さんと数人が、暗い廃墟状態である会場のさまざまな場所を、小さなライトもって回遊しながら朗読する。そして観客も同じように回遊しながら、好きなところに行って朗読を聴く。お化け屋敷のなかを回りながら、ところどころに潜んだお化けが詩の朗読をするのを聞きと言ったところかな。^^なかなかスリリングでした。
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*会場風景↑わたむしさん画像*

司法試験のように難しい笑、細々と指示の明記した台本についていけるか心配でしたが。暗闇は心の暗闇にも優しいのか、いろんな躊躇が吹き飛んで。墨に墨を溶かすように、言葉を吐き出し続け。無我夢中の2時間近くが、あっという間の、5分位に感じたのが、今だに不思議でなりません。
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トルタの河野聡子さんがバケツからぶちまけた「言葉のカード」が会場内に散乱していました。その一枚、一枚のおみくじのようなフレーズがなかなか秀逸でした。何枚かお土産にもらって帰りました。
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物販コーナーの詩集にも、お客さんの誰かがその言葉カードを置いていて、それがなかなか鮮やかな仕事でした。
たとえば『恋文病』には「貸して」のカード。『かぐや姫の開封』には「そういえばさ、斧、知らない?」
『ドストエフスキーの青空』には「どすけん。」うまい!と思わずにやり。

後で、トルタの河野さんが、こういう決まりごとのない自由に動けるイベントでいちばん面白いのは
意外なことをしてくれる「観客の行動」だと。なるほどなあ。。と思いました。

最初、はじまって地下の浴場に降りていくと、私の座って朗読するはずの椅子に、お客さんがちょこんと座っていました。それ、わたしの椅子なんですが。。おお、どうしたものかと、困って立ち竦んでしまったところから、台本は消えました…そして腹が据わった。後は、暗がりのなかで耳をすませて、変わりばんこで朗読することになっている、歌人の中島裕介さんが、遠くの柱の陰で3回又は2回、彼の短歌を朗読する声だけを頼りに。鳥のさえずりの合間に、呟くような喚くような、詩の言葉を吐き続けました。何か目立つものをつけることと指示があったので、ちょっと印をいれた、当日の私の衣装♪↓
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椅子に座ったり、歩き回ったりしてわたしが朗読した詩集は、2001年に発行した『妖精戦争』から。「あきら」(緘黙症の男の子の詩)「クレヨンのlilac」(苛めで自殺した少年の詩)「限りなくイエスに近づく」(「イエスにキスをするユダ」の素描にインスパイアされた詩)あと「夢の島」などを小分けにして読みました。

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*2001年に飯能の小さな印刷屋さんで作った・私家版詩集
『妖精戦争 INNOCENT WAR』(タイトル詩は
オウム真理教についてのもの)
*定価より高くして笑(残部僅少のため)販売したのですが
おかげさまでポエケット会場で完売しました。
ありがとうございました!
開けるたびに未だにヒリヒリと胸が痛む詩集です。
最後に出演者全員が輪になって順番に朗読するシーンで

わたしが朗読した詩「ことばを殺せ」です。↓
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演じるほうも、観るほうも、何が起こるかわからないスリリングなリーディングイベントでした。トルタはいつも刺激的なポエジーに挑戦する、前から注目していた詩人たちのグループなので、今回わたしも混ぜてもらえてラッキーでした。

今回も誰にも定位置のない回遊するリーディングでした。どこへ行ってもいい、どこを見てもいい、何を感じてもいい、誰を聞いてもいい、そして、どこも見なくてもいい、何も感じなくてもいい、誰も聞かなくてもいい…そんな開かれ方の連鎖が、トルタの持ち味な気がします。一つを自由にすることで、次つぎ自由の幅が広がり、底が抜けていく。そんな一見、突き放したような、開放系のトルタのスタイルが好きなのかもしれません。

トルタはクールなのですが、底に流れるものはとてつもなく、ホットに感じる。今回の床に惜しげもなくバシャバシャ、ばらまかれた言葉のカードを見ていてもそうですが、靴で踏まれることは当然想定されている。高踏派ということばがあり、高みを踏むと書きますが、わたしは意味より、その言葉のみを気に入っています。みなが高みに向かって羽ばたこうとしているとき、その高みをすでに踏んでるやつがいる…なんて、なんだか叶わない気がして。うれしくなります。トルタの仕事にも、そんなところがあるような気がします。クールなのかホットなのか、不真面目なのか真面目なのか、成功なのか失敗なのか笑、分別不能なところが。そこが毎回たのしい。

詩人たちが後生大事にする言葉を、みんながどんどん土足で踏んでいき、舞台が終わってから床をみると、靴跡だらけのカードの言葉たちが(これまたカッコイイ言葉なのですが)、汚れて一面に散らばっていて。何とも痛快でした。

きっと、抑圧されたキリシタンの時代でも、踏み絵を前にした信者たちに「踏んだらいいじゃん」とほんとの神様は(あるいはトルタなら♪)言ったはず。その声がクールなのかホットなのか、はたまたユーモアなのか。誰にもわからない。そんなグループがトルタ・バーバルユニットです。

今回は、演劇の方や、歌手の方、短歌の方、とさまざまなジャンルの方とご一緒できてたのしかったです。そして、猛暑の毎日、会場設営に尽力してくださった、ドラマトゥルクの吉田さんはじめ制作スタッフのみなさんも、たいへんおつかれさまでした。



当日も、猛暑日で。エアコンのない会場でお客さんも、きっと大変な思いをされたことでしょう。それでも、お運びくださって、うれしかったです。

ほんとに、ありがとうございました!

イベントの詳細や感想などはこちらにまとめられています。
↓よかったら、どうぞ。


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打ち合わせに参加した
仲間(一部)と。

*たのしかった!











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by sechanco | 2017-07-21 00:36 | 詩関連

7月9日①東京ポエケット2017in 江戸博/pw連詩組で参加。

7月9日(日)は、両国・江戸博物館にて開催の「東京ポエケット」に「pw連詩組+MHK#pw」にて連詩組のみなさんと参加しました。たくさんのお客さんにお越しいただき、物販もよく売れて、初めての方や、なつかしい方と、訪ねてくださった方々との、たくさんの出会いもあって、楽しい一日となりました。
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ブースはこんな感じでした。

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笑い声が絶えない、楽しそうで
アットホームなブースですね、と
みなさんに言われ、嬉しかったです。^^
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物販コーナーはこんな感じでした。

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*わたし(宮尾)は、2001年発行の『妖精戦争』『明日戦争がはじまる』『ドストエフスキーの青空』など既刊詩集と
レザークラフトの友人auryn(アウリン)さん製作のレザーフラワーの髪留め(ヘアゴム)と詩葉書のセット。
それから、当日朝、満寿屋の原稿用紙に書いた「明日戦争がはじまる」の直筆原稿を1000円で販売。
「安い!」というひとと「高い!」というひとがいて(笑)…心配しましたが。おかげで完売。
これで所場代を払うつもりだったので、よかったです。*話題の『未明01』も販売しましたが早々に完売。

☆あとは札幌豊平館のイベントで初売りだった『科学の仔』(かとうたか)
「急にアカウント消えると、まるではじめからいなかったみたいだよね。/そう、せかいが少しカラッぽになるよね。/(2015年12月4日午前8時12分頃 札幌市営地下鉄南北線で交わされていた高校生の会話)(404 Not Found)」
かとうさんは連詩組でも人気の古株さんなので、札幌で買えなかった仲間が、久々のたかさんの詩に喜んでいました。


☆そして今回事情のため来られなかった木村孝夫さんの『冬の薔薇』、木村さんの詩集を探しに来た方などに、喜んでもらえました。「鉛筆で大きな丸を一つ画いて、終わりにしようと思っている。画用紙一枚に、画き切れない重さがあったのは暑い夏。そして大きく乱れた時間の破線。その線上に心ねを置くと、寂しさを載せた先に、冬の薔薇が咲いている。」帯の詩より。福島の詩人さんです。

☆となりは札幌では人気者となり。自由律俳句は札幌のFM放送で紹介された大原鮎美さんの詩集『月光苑 Ⅴ』です。
「アリゲーターは踊る君を羽交い締めにして/アリゲーターは踊る池の端/なんて言ったっけ/そうちょっと古いあれ/アリゲーターは踊る君を羽交い締めにして/アリゲーターは踊る君が諦めきっても」なんて愉快な短詩がいっぱい。

☆ポエケット当日にギリギリセーフで間に合わせてくださった徹夜明けの天野行雄さん『薔薇のエッセンス』きれいな表紙を開くと天野エッセンスが詰まっていました。「ブルーな日の/指紋に沿って滲む/その色が愛おしく/舌にもってゆくと/六月はわたしの味/あなたの味」捧げられたくみちょも幸せ♪ありがとうございました!

<冊子・詩集たち>
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☆ポエケット初参加の希乃さんはきれいな冊子『花唄ヒトヒラ』と当日東京駅で受け渡しの可愛い名刺を。
「その一滴すらも/いっそ焦がしてくれればよかったのに//夏ヒトヒラ/私は水底に眠り/瞼の裏側で真っ白な夢を視る」(「夏ヒトヒラ」)
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*初参加の希乃ちゃんが、照れながら、初サインをしているところです♪

☆赤い表紙がトレードマーク(真奈美レッド)となった西原真奈美さん『まなうら』も大人気。
「それでも初めはあったのだろうか/言葉になる前の 声が生まれる前の さざ波が集まり始める前の/回向のような 音叉のような約束が」(「約束」)*早々と完売♪

☆お菓子の箱のように可愛い表紙の詩集は『ひつじの箱』梁川梨里さんの新詩集です。*詩集を読んでから読んでね、の「ひつじのひみつ」のオマケつき。亜久津歩デザインの「さかなを産む」(『ひつじの箱』より)イメージポストカードも素敵でした。*『権力の犬・戦争篇』も販売。*梨里ファンたくさんが訪ねて来られました。
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☆さらになんと。ポエケット当日発売となった、横山黒鍵さんの第一詩集『そして彼女はいった――風が邪魔した』。スーツ姿でビシッとキメて。遅れて駆け付けた彼の周りは人だかりが、手持ちの分もモノクローム・プロジェクトでの販売分も、あっという間に完売でした!第一詩集は好調な船出でしたね。おめでとう!
「祈りのかたちに結ばれた手を/ハンマーに変えて/振り下ろした 何度もなんども/悪夢を醒ますために」(「a = i + Ilusion 。或いは てがみ」より)
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☆来れないかな…と言ってた、みいとかろくんと雨粒あめこさんも、遅れて参加してくださいました。

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「えびふらいの為のレモンを搾る/アボガドのようになめらかに/食卓の木目がうすれて行く/何事も話はなかった」
みいとかろ
「あなたは知らないでしょう/わたしがあの夏の夜/生まれてはじめて/こころから笑顔になれたことを」雨粒あめこ

*豚の貯金箱への投げ銭・詩ペーパーも好評でした。
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*(持ち歩いてシワになりました、ごめんなさい。)

「即興朗読の量り売り」でひと際目立っていたのは元ヤマサキ深ふゆさん。*お題をもらって、あっという間に詩を組み立てて即興朗読をしたり。お客さんのリクエストの詩を読んだりしつつ。場内を蝶々のように飛び回っていました。
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☆私も参加させてもらった詩誌『て、わたし』第2号もこの日に発売。ポエケット初売りでした。
今回素晴らしい!小句集を掲載の堀田季何さんと、編集長の山口さんと記念撮影もしました。おかげさまで、好評です。
よろしくお願い致します。
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☆街の詩人たちにパリへの道を開いた・ポエトリースラム・ジャパン代表の村田活彦さんと東京大会B会場賞を取ったジョーダンスミスさん(シャツに涼しく泳いでる詩が、素敵でした♪)もブースを訪ねてくださいました。
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☆それから、ほんとうに、久しぶりに、なつかしい方
とても好きな短詩とイラストを描く
ヤマシタケンタロウさんが訪ねてくださったことも
うれしかったです。

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*ヤマシタケンタロウ作/ガム
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そんなこんなの、たのしいポエケットでした。
たいへんな思いをして準備をして
遠路はるばる参加してくださった方、暑いなか江戸博会場の連詩組ブースを訪ねてくださった方
みなさんのおかげで大盛況
たのしいポエケットとなり、良い思い出ができました。
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ありがとうございました!

*この後は、北千住のトルタのイベントへみんなで移動しました*
つづきはつぎに。。

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by sechanco | 2017-07-19 03:08

7月9日(日)は「東京ポエケット」(両国)と「トルタの人間関数」(北千住)に参加。

7月9日は
年に一度の「詩の市場」東京ポエケットin 江戸博に、pw連詩組として参加します。
いらしてください!<入場無料です>
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会場はこちらです。
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ブースはJ1・J2(pw連詩組・MHK#pw)です。
連詩組の仲間が、詩集や冊子やさまざまなグッズを
手渡し販売いたします。
わたしも店頭でもネットでも販売されてない秘蔵の詩集や
aurynさんの革細工の髪飾りと詩葉書のセットなど
販売予定です。
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時間は10時〜4時半(*わたしは3時で抜けます)
注目の詩誌『て、わたし』2号も
ポエケットにて発売予定だそうです!
こちらもよろしく。



そして
夕方からは北千住で、
20年前のボーリング場と銭湯跡をアートスペース(Buoy)として蘇らせる記念のプレイベント
「人間関数――トルタのオーディオブック」に出演します。
廃墟の中を縦横に自由に使ってする
回遊型リーディングイベントです。
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詳細はこちらです。

お時間があったら、ぜひ
いらしてください!






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by sechanco | 2017-07-07 11:08

フィクション万歳!

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フィクションが大好きなんだ!とわかった。ドキュメンタリーは本当を観せるけれど。わたしはフィクションが好きなんだと。それが今回NFC東京国立近代美術館フィルムセンターで開催されているの特別企画のひとつ。「映画プロデューサー 佐々木史朗」の映画たちを見渡しての発見だった。

「嘘だといってくれ」「夢であってほしい」数々の凄惨で、信じがたい場面や事件を目の当たりにすると。ひとは、祈りに似た思いで、そうつぶやき、そう願う。「嘘であれ!夢であれ!」と。嘘ならもどれる本当がある。夢ならさめられる現実がある。そのことのために、たくさんのフィクションの作り手たちが存在するのだと。

確かにありのままの現実を突きつける、ドキュメンタリーも必要である。でも、あまりにそれが壮絶で目を覆いたい、耳を塞ぎたいものであるとき。ひとは文字通り、目を瞑り、耳を塞いでしまう。それは飛んでくる弾から(たとえ想像の弾でも)、身を守る姿に思う。生きる我が身を守るためのごく自然な行為だと。

かといって、ありもしない理想ばかり語る、絵空事ばかりでは生きている実感を持てない。重い現実をなぞり、問題定義をし、ぎりぎりに追い詰めながらも、最後は「うそこだよ!」と人々を救ってくれる。夢から覚めさせ、正気に戻してくれる。そんなリアルぎりぎりフィクションをわたしは大好きで。そんな映画が大好きだということを、このたび思い知った。

だって。わたしは今回の上映作品を見渡して、まるで一つの星座を確認するように。わたしの心に残った映画、惹かれる監督が網羅されていることに驚いた。そして、その星座が「佐々木史朗プロデューサー」という姿をくっきりと表していることを。はじめてしった。

昨日観た「カナリア」がオウム真理教を題材にしているのをはじめ。「ヒポクラテスたち」「転校生」「家族ゲーム」「遠雷」「人魚伝説」「TATOO「刺青」あり」…すべてに思い当たる事件があり社会情勢があり人々の現実が透けて見える。そして、人間の生老病死や断ちがたい煩悩への重いメッセージが込められている。

現実では耐えられないものに耐えられる装置が、フィクションであり虚構であることを。これらの映画は、知らしめてくれる。どんな壮絶な物語であろうと「ああ、面白かった!」と言える世界。それも限りなく現実に近いところで、はげしくわれわれの想像力を鍛えてくれつつ、ぎりぎりのところでフィクションとしてわれわれの身の安全を守ってくれる。「うそこだよ」と。

そして、フィクションとは即ち愛であることも感じた。それは色即是空空即是色の仏教、この世は空であり無であると説く、釈迦の救済の姿とかぶらないだろうか。すなわち「だいじょうぶ、みんなうそこだよ!」とわれわれを目覚めさせてくれた、釈迦もまたフィクションを守るひとだったのではないだろうか。
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わたしは恥ずかしながら映画は、役者を生かす監督、監督を生かす脚本、脚本を生かす原作…ぐらいの図しか見えない映画音痴である。その音痴がはじめて、その映画(銀幕)を地上に植え付ける肝心要の役回り「映画プロデューサー」なる存在を目の当たりにすることになった。そして、若い頃はあまり映画環境が整ってるとは言えない京都で過ごしたが。そこで見た数少ない映画はほとんど佐々木さんの手がける映画だったことも感激だった。また、今回このフィルム企画を教えてくれたのが、さいきん知り合った、詩人仲間の「三上その子」さんであるご縁も感じた。なんと。佐々木史朗さんは三上その子さんのお父さんだったのだ!わたしの青春のお父さん…でもあったが笑。

佐々木さんは「プロデューサー主導の作家主義」と言われておられるが。撮影所のない時代に、自主上映の作り手たちの作品をたくさん見て、監督を見出し、思いに沿った原作を見出し、その原作を映画に書き起こせる脚本家をさがし、その脚本の一行にまで目をくばり、資金繰りに駆け回りと。日の差さない裏方の、いちばん、しんどい仕事を担当して、成功したらその花はひとに渡す。闇は暗いばかりじゃない、こんなに温かい闇の仕事もあるのだとうれしくなりました。
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*パンフレットから佐々木史朗氏のことばをいくつかひろってみます。

ーー当時ゴーギャンの絵<我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか>を見て、人生に対する考えが変わったと聞いています。(インタビュアー)
*中学一年の時ですね。(略)とんでもないタイトルじゃないですか。人間というのはそんなふうに考えるものなんだとショックを受けました。初哲学。

*(コンコルドジャイアンツというグループに大森一樹がいて)自主映画を観るようになって(略)こいつら映画やってるけど、劇場用の映画を撮る時代なんて来ないだろうなあと思っていました。(その後1978年に『星空のマリオネット』を作る。)

*当時、自主映画の作家たちが、劇場でかかる35mmの作品を作るなんて、ただの夢だったんだよね。芝居をやっていたときも、鈴木と別役はもっと演劇界の中心部にせり上がっていくべきだと思っていたけど、橋浦や大森、森田(芳光)たちに対する気持ちも、それと同じ。認められないとおかしいだろと。
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*(ATGの二代目社長になった当時)大島渚さんを含めて、周りのひとたちからは「(撮影所出身の監督は)やらないんですか」と聞かれたし、その世代の方からの企画もいっぱいもらいましたけど、それには見向きをしなかった。(略/それはあなたの世代のものでしょ)こっちは「今」をやりたいと思っていた。

*アメリカ映画はちょうどニューシネマの頃で、わくわくするぐらい面白かった。反対に日本映画を観ると、誰が喜ぶんだろうというような映画ばかり、嫌でねえ。(略)自分の好みで言うと、スタームービーでも『ワードロック』(エドワード・ドミトリク監督、1959年日本公開)というヘンリー・ホンダとアンソニー・クインが出ていた西部劇があるんですよ。アクションや西部劇という衣をまといながらもメッセージをきちんと押さえていて、アメリカの民主主義とは一体何だという寓意が込められている。そういうアメリカ映画っていいよなあと。

*『ヒポクラテスたち』(1980年)一番重苦しい話だと大森が言うんです。人間を救うために医者になろうとした青年が、自分の子どもを殺してしまい、精神的にもおかしくなっていく…(略)重いメッセージだから軽快に語るのが表現として深いと思っていました。
――劇場用映画が未経験の監督たちに不安はなかったですか?(インタビュアー)
*無かったですね。ただ、(個人作家)の彼らにはバックグラウンドが必要だろうと思ってシネマハウトを作りました。

*傲慢な言い方かも知れないけれど、自分にとって面白いものはお客さんにとっても面白いだろうという気持ちでした。そう思わないとできないんだ。シナリオというより監督の存在かな。面白い人間たちと集まって何かを創る話をするのはとっても楽しい経験でした。

――スタッフ組みはどのようにされたのでしょうか?(インタビュアー)
*乱暴にいえば、勘で選んでいる(笑)。キャメラマンは誰がいいかなって、そいつの作品を観るんですよ。良ければ会ってみようとなる。あるいは、監督が「こいつはどうでしょう」とか言ってくる。「じゃあ、連れて来てよ」となる。
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*昔の松竹はよく作家主義と言われるけど、チーフ助監督がプロデューサー的な仕事をしていたんですよ。(略)今みたいに(撮影所がない時代)お金や人を全部外から集めるとなると、それができるのはプロデューサーだろうと。だから僕は、プロデューサー主導する形の作家主義をやっていると、自分では思っているのですよ。

*シロウズ(オフイス・シロウズ/現在の佐々木史朗氏の所属プロダクション)も資金はない。プロダクションなんて一本でも赤字になるとあっという間に破産になる。うちがなぜ潰れないかというのは七不思議なんだけど(笑)

*「佐々木史朗をさせられない」ということが、私たちのモチベーションなんです(笑)
とシロウズメンバーの佐藤美由紀さん。

    ***
佐々木さんの言葉から、映画に裏打ちされた、確かでブレない思いが届いてきます。
そして、佐々木さんがどんな思いで映画を育てているかというお人柄も。


きびしい現実が踏み絵なら、
ときに、踏み込み、踏み抜き、踏み超えることも必要である。
しかし
踏み込み、踏み抜き、踏み越えられないものたちの分も
そっと、踏み残す

そんな、着地場所が与えられても、いいのではないだろうか。

ぎりぎりまで踏み込んでいって、最後のところでそっと踏み残し
つぎのものに、バトンを渡す

その「踏み残し」の技こそ、フィクション(虚構)にありと
わたしは、感じます。そして、わたしも「うそこだよ」と笑える
ぎりぎりの踏み残しのある(愛のある…)
フィクションを生きたい。

そのわたしの、フィクションの鑑を佐々木さんの仕事すべてに
見た思いがしました。

人を生かしたいが、生きたいの前にある
その彼の強さ。

フィクションとは何か、きっと殺さないこと。

フィクション万歳!

*佐々木史朗プロデュースの名作・傑作18本が連日、一般520円/大学生・シニア310円という破格!のお値段で、7月16日まで東京国立近代美術館フィルムセンターにて観ることができます。こんな良い機会を見逃す手はないでしょう!よのなか、よいこともある。

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みなさんは、どれぐらい、ご存知かな?
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*スケジュールはこちら、あと2週間ほどです、
こんなスペシャルな機会はめったにありません。是非♪
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佐々木さんとのツーショットを三上さんに撮ってもらいました。^^
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*「ゆれる時代に、正気をくださって、ありがとうございます。」と積年のお礼が言えました。
(あるときは、作品の狂気によって、正気になり
あるときは、作品の正気によって、正気を取り戻しました。と)






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by sechanco | 2017-07-05 12:31

震えているか

震えているか。
              宮尾節子

わたしは賛成です。
ここで思いを述べている人たちを
どこの誰だということを、まずは忘れて
(それを知るのは、あとからでも遅くはない。)
同じ人間の声として、目をつむり、あるいはしっかり目をひらき。
すべて語ることを、耳を澄ませ、じっくり聞いて、
それでも、どうしても彼らが間違っていると思うならば。
あなたが自分自身を正しいと思うことに
わたしは賛成です。

わたしは反対です。
ここで思いを述べている人たちの
どこの誰だかは、よく知らないままで
(それを知るのは、あとからでも遅くはない。)
同じ人間の声として、目をつむり、あるいはしっかり目をあけ。
すべて語ることを、ひと言漏らさず、しっかり聞いて、
そのうえで、あきらかに彼らが正しいと思うならば。
あなたが自分自身を間違っていると思うことに
わたしは反対です。

わたしは弱い力しかもちません。わたしは自分しかまもれません。
最後はきっと強い力に負けます。最後はきっと他人を見捨てます。
もし、あなたが人間であるならば。わたくしも同じく人間です。
そして、もちろん彼らも同じ、弱い力の人間です。

ただひとつ、言えるのは。
わたしたちが、まずじぶんのことを一番に考える
(それは、当然のことだ。)
のに対して、彼らは。
ここで、思いを述べている人たちは、一番のじぶんのことより、
じぶんたちのことよりも、あなたがたのことを考えていること。
(つまり、まだ他者を見捨てていない。)
その一点において、
彼らとわたしたちは、あきらかに一線を画す。

なぜなら。
じぶんたちのことだけを考えるなら、彼らはものを言わない。
怖くてものを言わない、わたしたちの心が震えているように
もの言う、彼らの足は震えている。
(それが、まかり通ることに!)
震えているか、賛成か反対かじゃない
震えているか。

(*共謀罪に反対するジャーナリストら十四名の共同声明を聞いて。)
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*岩上安身さんのIWJ(インデペンデンス・ウエブ・ジャーナル)に特別公開されている、動画と全文文字起こしの文章を読んで、書いた詩です。内容は↓こちらに。

「共謀罪は自由な情報発信を殺す」――ジャーナリストら14人が共謀罪に反対する共同声明を発表!(*2017年4月27日の共謀罪反対声明のIWJによる動画および文字起こし

<書き起こし記事より抜粋 です。>

私たちは「共謀罪」法案に大反対です

「共謀罪」は、まだやっていないことが取り締まりの対象になります。

「共謀罪」は、私たちの内面の自由、プライバシーを踏みにじる道具になります。捜査機関に際限のないフリーハンドが与えられ、監視社会が現実化するおそれがあります。監視のまなざしは人々に内面化されていきます。人々は心を閉ざす方向へと向かいます。何とか自分を守るために。
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◯「その団体が犯罪に走るかどうかを、警察はどうやって捜査するのかというと、盗聴、盗撮、スパイを潜り込ます。この3点しか方法はないんです。」(大谷昭宏

◯「こういう一連の流れは、安倍政権4年間のアメリカとの一体化から来ている。安保法制、集団的自衛権、秘密保護法、共謀罪、すべて連動している。これらが一体のものとして出てきているという視点を持つ必要があるというように思っています。」(岸井成格)

◯「共謀罪に反対している人は左翼だという認識で、保守がこれに反対するはずがないと思っている。一般の90%以上の人が、『自分は一生テロも犯罪もするはずがないから、関係がない」と思っています。」「ふつうは、ほとんど90%以上の人が、もの言わぬ市民として暮らして一生を終えますよ。けれども、何かあったとき、例えば、わしが関わった薬害エイズ事件のようなことがあれば、(略)こういうときは、権力と戦わなきゃいけなくなるんですよ。

◯だから、もの言わぬ市民のはずが、被害を被ったときは、もの言う市民に変わるんです。そんな場面を、ふつうの市民が想像できるかどうか、ここにかかってるんですよ。ものを言わねばならない市民に誰もが変わる可能性がある、ということを」(小林よしのり)

◯他にも、今はそこら中にある監視カメラ網、その顔認識システム、GPS捜査とか、目の虹彩、網膜、指紋、声紋、掌紋など、いわゆるバイオメトリックスが全て連動して、私たちの一挙手一投足が政府に見張られ、それが民間にも開放されて、マーケティングの役に立たされていく。◯そうなったら私たちは、人間というよりは単に息をする財布であり、政府の思い通りにただ操られるだけの生き物になります。共謀罪というのは、その最後の仕上げだと思います。ものを自由に考えたり、主張したりということは、もう一切許されなくなる。許されるにしても、それはお上の判断次第。(斎藤貴男)

◯『表現の自由、言論の自由、報道の自由を著しく破壊するものである』とあり、これだけだと、マスコミ従事者、フリーのジャーナリスト、あるいは小林さんのような表現者、といった人たちだけが対象なんだ、と思われてしまうのではないかということです。1億1千999万人ぐらいは関係ないと思われがちですが、そうではなく、共謀罪は2人以上の会話、手紙、メールを対象とするわけですから、本質は、コミュニケーションの自由を侵すということです

◯内心の自由だけではなく、コミュニケーションの自由をすべて奪う、あるいは監視下に置くということです。マスコミュニケーションだけでなく、通常のコミュニケーションも全て含まれます。1億2千万人のあらゆる人が使うメール、SNS、電話、さらに口頭のコミュニケーションが対象になります。遅きに失してないと思いますので、これを強く、お伝えしたい。

◯もう一つ、この共謀罪に関して指摘しなければいけないことは、ありとあらゆる人のコミュニケーションが対象になるはずですが、政治的権力者、経済的権力者の犯罪は除外されているんです。(岩上安身)

◯私は長い間テレビの報道に携わっていて、皆さんの側から見てきました。これまでも情報公開法、特定秘密保護法、電波の停止発言のときには、テレビで仕事をしている人に声をかけて、こういう記者会見を開きましたが、共謀罪というのはそれらに比べてレベルが全く違う、稀代の悪法だと思います。

◯すでに何人かの方がおっしゃったように、これは平成の治安維持法です。まだやっていないことについて、人間の内面を裁くという、とんでもないことが起きようとしています。

◯声明文の中に『監視の眼差しが人々に内面化されていく』という部分があります。パノプティコンという監視システムがありますが、人は、自分から見えない者に監視されているという思い込みがあると、監視されていようがいまいが、自分から監視者に合わせて自分の自由を放棄するほうに進みます。メディアの自粛とか、自己規制、忖度というような言葉がありますね。監視の眼差しを内面化することが起きている。(金平茂紀)

◯私から特に言うことはありませんが、共謀罪がなんでまずいのかということを話しているということ自体が、そもそも非常に不思議です。

◯そもそもテロを防ぐ条約ではないわけです。そのために必要な『テロ準備罪』と、主要メディアが平気で呼んでいる。そのこと自体が僕には信じられないです。これに反対をしなければならないこと自体が信じられない。ありえない。『バカ言ってんじゃないよ』の一言で終わりにならなければおかしいのに、これだけ人が集まって、その法律のどこがおかしいのかということを真顔で議論していることが非常に不思議で、外国人記者から『どうなってるんだ』と言われます」(神保哲生)

◯「50年ほど日本の政治を見てきておりますけれども、私は、この法案以前の話で『教育勅語を賛美するような内閣が用意するものは、すべからく信用できない。こんなもの潰さないかん』とずっと思っています。

◯もともと私自身は自分の立ち位置を、右でも左でもなく、なるべく真ん中あたりに置こうと、ずっとやってきたんですが、気が付いてみると、いま私はかなり左のほうに位置づけられているんですね。ここにおられる人の大半も『最近あんまりテレビで見ないな』という感じで、世の中全体、特にテレビの業界は忖度が働いて、みんな外されている感じがするんです。世の中、本当に右傾化していると思います。(田勢康弘)

◯共謀罪の問題を単純化して語るならば、進めたい側が『安全を取りますか。それとも人権を取りますか』と突きつけているという構図だと思います。もちろん、その議論に乗るか乗らないか、そもそも監視を強めることでどれだけテロ対策になるのか、といった個別の議論はありますが、この構図がなかなか共有されていないと、感じています。(津田大介)

◯私たちはいま、そういうとんでもない時代の曲がり角に生きているということを皆さんには自覚していただきたいと思います。戦後70年ずっと見てきて、私はそう思います。

◯みなさんがおっしゃるように、今回の共謀罪の最大の問題は、私たちの内面に侵入し、何を考えているか、何をしようとしているのかを、警察、公権力がさまざまな手で察知し、何らかの手を打つ。

◯この共謀罪がもし成立すれば、何にもしていなくても、罪を犯さなくても、考えていることや、誰かと話してることが共謀罪で警察と検察によって認められ、逮捕されてしまうというような事態が起きてもおかしくないと思います。(鳥越俊太郎)

◯ご存じの通り、現段階において、警備公安警察というのは、もう既にかなり危うい捜査を日常的に行っているわけです。そこに政権が制度的な保証を与えてしまうということ、さらに加えて、新たな権限を付与するということがどれだけ危険なのか、それを我々は認識すべきではないかと思っています。

◯共謀段階から捜査するためには、我々の日常的な会話を含むプライバシーに網をかけることができなければ、共謀、共同を立証することはできないわけです。ですから、一般人は無関係ではありえません。

◯テロリストはテロリストの看板を掲げていません。テロリストにも犯罪者にも日常があり、その日常を私たち一人一人も共有しているわけです。つまり何が摘発されるのかよりも、私たちが日常の捜査の網のなかに含まれるということに、危機感を持たざるを得ません。

◯私たちが守らなければならないものは何か。保守であるのであれば、私たち自身で、私たちの社会が築き上げてきた言論の自由、表現の自由、民主主義を死ぬまで保守する必要があるのではないかと思っています。社会を萎縮、沈黙させることは保守でもなんでもなく、社会を壊すことです。(安田浩一)

◯一つ私がどうしても言っておきたいことは、この共謀罪は憲法に違反しています。思想の自由、表現の自由、憲法で定められた19条、21条にある法律です。また、憲法の35条には、令状なしに自分たちのプライバシーや所持品などを捜査されない権利が定められている。ところが、共謀罪では、この令状なしに踏み込んでくる。そういう憲法違反の側面というのを非常に濃厚に持っているということを忘れてはならないと思います。

◯ありとあらゆる言論、表現、良心、内面の自由に関わる法律は、常に悪質化するということです。(略) こういう良心に関わる、内面に関わる法律は必ず悪質化する。必ず強制力を伴う。これは過去の経験、過去の歴史がそう教えているだけではなくて、今の、現実もそう教えています。共謀罪はそうなっていく可能性が非常に高いと懸念しています。(吉岡忍)

◯警察の取材というのをかつて長くしていました。今日、国会、参議院の議員会館でやっているのは偶然なんですが、国会にも近いということで一言だけ申し上げたいんです。

◯僕らが異議を申し立ててきたのが、特定秘密保護法、通信傍受法の強化、盗聴法です。さらに去年の司法取引導入、それから今回の共謀罪。つまりこれは、警察に次々に武器を与えているということなんです。

 警察官の人たちは、おおむねまじめですし、一生懸命仕事してるんですが、強力な実力組織だから、政治がきちんとコントロールをしないと危ないという恐れを、政治家の人たちは本来持っているべきだと思うんですね。

◯しかし、特定秘密保護法も通信傍受法も、次々にやすやすと与えているんです。(略)共謀罪がどうなるかは分かりませんが、歯止めをかけようとか、恣意的な運用をさせないようにする、といった工夫を凝らしている節がまったくない。このまま警察に次々と武器を与え続けたら、後悔するときがいつか間違いなく来ると思っています。(青木理)



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動画と書き起こしには以上のようなことが話されていました(その一部の抜粋です)。
みなさんの真摯な訴えが心に刺さりましたが、とくに
テロリストはテロリストの看板を掲げていません。テロリストにも犯罪者にも日常があり、その日常を私たち一人一人も共有している」という安田浩一さんのことばに「そういうことか…」との思いを持ちました。

いくら法案が通ってもテロリストではないわたしたち一般人が、捕まるわけがないとの思いが、正直わたしたちの根底にある。確かにテロリストではないが、問題はそこではなかった。
テロリストと一般人の共有するものがひとつある。
それが「日常」。ここに網が張られるということが問題なのでした。
つまり私たちの日常、普段の暮らしのいちいちが監視されるということの怖さです。

もう一点は、人の内面に権力が介入する怖さです。
わたしたち表現する者は、フィクション(虚構)を取り入れることによって、現実を見つめ直すあるいは、違う角度から現実を知り直す、そんなことをしている存在かもしれません。厳密には、フィクションの補強によって成り立つのがわたしたち詩歌小説などの表現の世界なのです。その踏み板としての虚構部分に、介入されるとどうなるか。。という懸念が生まれることです。それだけではなく、どうやら家族のあり方まで、介入がありそうな雲行きですね。。

そうならざるを、得ない厳しい状況や乱れた社会があることは確かですが。そうかといって、大きな力が、一気に解決にむかって、行き過ぎてしまうこと、国会の強行採決の場面を何度も見せつけられて、その暴走を止められない恐ろしい状況が今、来ているように政治には疎いわたしですら、思わずにはいられません。それが、多くのひとに潜在的な不安として、どんどん蓄積していってるように感じます。

また。

この声明の質疑応答の最後のほうで、

岸井成格さんが、警告されたこと。。このことこそが、時には親近感すら感じつつ(それは近親憎悪も含め)安倍さんの言動から目が離せなくなってしまう理由でした。

それは、なにか。それは、彼がたいへん「ことば師」であること。
もしも、詩歌人をことばのマジシャンというなら
かれも、同じ穴の、仲間のにおいがするからです。

岩井さんはいいます。
いろいろな視点があると思いますが、今日の議論で触れておく必要があるのは、安倍政権の政権運営戦略の基本に、言葉の使い方にものすごく神経を使うということがある。(略)『この言葉は使わない。この言葉を使おう』ということを、積極的に戦略としている。だから国民は非常に騙されやすいんですよ。

 安保法制もそうです。実態は、米軍と一体化する戦争法です。それによってスーダンにも出ているわけです。集団的自衛権とは、他国のために自衛隊が戦うことです。そんなことは分かり切っているのに、国会では『そうではなく、国民の生命、財産を守るためだ』と言うんですよ。うそばかりの連続で、どの法案も強行採決してしまう。これが最大の問題だと思いますね。安倍内閣は、言葉の使い方を非常にうまく利用して、結果的に国民を騙しているということが非常に多いということが問題です」

岩井さんは、国民を騙している、というけれど。わたしは、そうは思わない。
国民によいことを、してると、本気で思い込んでいると思う。


それは、
詩を書き始めの者が、よく陥る過ちのように
ステロタイプな借り物の表現に、自ら酔って(陶酔)しまうことです――。
そんな、恥ずかしいところも、そっくりです。


わたしは、政治のことを語れる器ではないです。これ以上はもうやめます。
ただ、政治のことをふくめ、歌う器ではあるようです。
歌のような詩は、勝手にどんどん、指から出てきます。
なぜかは、わたしにも、わからない。です。。

なので
ここに、もうひとつの歌をおいて、おわります。

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うそを守れ

      宮尾節子


守りたいのはうそだ。

わたしは、うそを守りたい。

うその何を守りたいか――

うそがどこまでもうそである、健全さを守りたい。

ある日 うそがうそでなくなることが、何よりおそろしい。

うそが決してほんとうにならないことを、だんこ守りたい。

うそは私たちが作り出した、うその国のたいせつな宝物だ。

うそは私たちの暮しの糧、うその国のだいじな商売道具だ。

うそは私たちの命を守る、絶対安全なシェルターでもある。

それなのに、

あなたがた、ほんとうの国の経済が立ち行かなくなった。

あなたがた、ほんとうの国の政策が立ち行かなくなった。

あなたがた、ほんとうの国の治安が立ち行かなくなった。

からという理由で、

私たちうその国から、我々のうそをつぎつぎと持ち出し始めた

あなたがた、ほんとうの国へ――

うその言葉は、うその国で使うから誰も傷つかなかった。

うその約束は、うその国で破るから誰もが笑っていられた。

うその武器は、うその国で打つから誰にも当たらなかった。

うその暴力は、うその国でするから誰の血も流れなかった。

うその殺人は、うその国でするから誰も死ななかった。

うその法律は、うその国で決めるから誰も捕まらなかった。

なのに、うその国で生まれた、あのひとは

それを全部、ほんとうの国へ運び出そうとしている。

まるで、良いことをするかのように――

ほんとうの国へ持ち出したら、うそは全部ほんとうになる。

たいせつな国の財産を、根こそぎ取り上げられた

うその国の怒りによって。

わたしの守りたいのは、うそという安全圏でのどこまでも自由なうそだ。

玩具の兵隊の夢は、本物の兵隊になることじゃない。

うその夢は、ほんとうの国に行くことじゃない。

うそのままで自由に、うその国で暮らすこと。

そんなに、うそが好きなら――

おまえが戻ればいい。

おまえの生まれた、うその国へ。

戻って来れば、

どんなことがあっても、みんなでおまえを守る。

みんなできっと、うそを守るように、おまえのほんとうを守る。




共謀罪、テロ等準備罪法は結局決まってしまいましたが。
つよく、ふかく、ながく、反対しつづけると彼らの声明にあるように、
書いてしまいました。

とりとめのない、一人語りを
よんでくださって、ありがとうございます。





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by sechanco | 2017-07-02 16:34 | 詩関連