人気ブログランキング | 話題のタグを見る

晴れときどき 宮尾節子


宮尾のブログ talk to who?               
by sechanco
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
★新刊のお知らせ★
◎<新刊詩集のご案内>

☆『宮尾節子アンソロジー 明日戦争がはじまる』(集英社インターナショナル)

☆『明日戦争がはじまる』(思潮社オンデマンド)



◎『恋文病』¥1800+税
『読んだ人をちょっと大丈夫にしてくれる魔法がありました』──詩集の感想(Uさんより)
→☆ご注文はこちらクリック!から☆

★電話やFAXでの注文もできます。
・精巧堂印刷所
・電話 0187-62-2340
・FAX 0187-63-1583
☆宮尾の詩集は秋田買い♪よろしく!

☆花のように(動画)
☆アルハルクラすべてを
──*詩集より朗読。


★旧刊についてのお問い合わせはこちらに★

★既刊詩集
☆ドストエフスキーの青空¥1800

☆かぐや姫の開封(残部僅少)
↑¥2800
☆くじらの日(完売)

*詩集は、詩集名を記入して★こちらへご注文くださいませ。★

★メールはこちら→sechancono☆gmail.com(☆を@に変えてくださいませ。)
★な
ライフログ
ブログパーツ
カテゴリ
以前の記事
2022年 04月
2022年 03月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 01月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 09月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
最新のコメント
Nariさん あり..
by sechanco at 04:38
inoriさま 詩..
by sechanco at 04:37
初めまして、こんにちは。..
by inori-ori at 15:17
naokoさま。 ..
by sechanco at 20:29
はじめまして。詩に心を動..
by Mousy at 16:09
ありがとうございます!う..
by sechanco at 10:40
今まではただ通り過ぎるだ..
by 風の里農場 at 21:41
おはようございます。はい..
by sechanco at 07:52
おはようございます。まち..
by 風の里農場 at 07:12
ひらがなで書いて、気がつ..
by sechanco at 10:33
フォロー中のブログ
検索
タグ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

みなさま、ありがとうございました!


運営よりお知らせです。
***
「3/21 世界ポエトリーデーに開催されたウクライナの詩人3名を囲むリーディングイベント【Poetry with U】皆様から頂いたご支援の総額をご報告いたします。銀行お振込¥ 76,500/Paypalご送金¥ 20,665/Baseご購入/¥ 24,448計 ¥ 121,613多数のご支援を頂き本当にありがとうございます!

クライナの詩人への送金完了まで引き続きお知らせして参りますので宜しくお願い致します。
***
とのこと、みなさまありがとうございました!



# by sechanco | 2022-04-06 18:07

昨日、詩は戦争に勝った。

2022.03.21
KSJ・国際ポエトリーデー特別企画「Poetry With U」

ご視聴ありがとうございました!
昨日、詩は戦争に勝った。_a0082132_12552955.jpg

ウクライナの詩人、オーストリアの詩人、スロバキアの詩人
そして、日本の詩人のみなさんと
ことば通わせるすてきな時間をいただき、忘れられない日となりました。
昨日、詩は戦争に勝った。_a0082132_08052122.png

日本時間20時/ウクライナ時間13時/オーストリア時間正午
Zoom開催をYouTubeLiveで生配信!

出 演:
昨日、詩は戦争に勝った。_a0082132_18011074.jpeg

ウクライナ
Dmytro Lazutkin(Kyiv)
Yury R. Zavadsk(Ternopil)
Pavlo Korobchuk(Kyiv)
オーストリア
Katharina Wenty(2018年ウィーンポエトリースラムチャンピオン)
+
スロバキア
Tomáš Straka(Slovak)

日本
宮尾節子
マエキクリコ
TKOO(内藤奈美@namy1230・多嘉喜@takakionthemic・木村沙弥香@motimotikimura)
昨日、詩は戦争に勝った。_a0082132_18035137.jpg
TKOO/翻訳・通訳スタッフ

ウクライナ、オーストリア、日本からのゲストの作品はすべて、
KSJグローバルチームTKOOメンバーとマエキクリコが中心となり
英日/日英の翻訳を行い当日の配信でスクリーンシェア共有
英語圏・日本語圏どちらの皆様もお楽しみいただけます。
司会進行は日英バイリンガルで行われます。
(*PWU・サイトより)
昨日、詩は戦争に勝った。_a0082132_18052417.png
三木悠莉(KSJ代表/2017・2018ポエトリースラムジャパン連覇)
本特別企画運営代表


***
「Poetry With U」

トップバッターは緊急出演が決まった、キエフの詩人
パブロさん
昨日、詩は戦争に勝った。_a0082132_00000185.png
Pavlo Korobchuk

パブロさんは緊急出演決定ということで、テキストが映像に間に合わず(後日ということで)。ただただ、深くて骨太なウクライナの詩のことばを目と耳に浴びました。テレビから流れてくるゼレンスキー大統領のウクライナ語以外、はじめてかも。「雰囲気を楽しんでください」ということで、音楽のようにウクライナ語の響きや抑揚を楽しみました。


2番目はオーストリアの詩人
カタリーナさん
昨日、詩は戦争に勝った。_a0082132_00032720.png
Katharina Wenty

昨日、詩は戦争に勝った。_a0082132_23364867.png
「平和の口笛を吹きながら/狩猟の笛を選んでいる」
「私達はこの惑星の癌なのだ」
「消すことのできない汚れを残す
疫病の最たるもの、ホモ・サピエンス」

カタリーナさんは情感たっぷりに、ときに拳をあげて憤りにことば震わせ、ときにふかい悲しみを溢れさせながら、社会の理不尽や環境の危機、人間の愚かさを自らのことばで美しい流れが押し寄せるように、力強く歌いあげ魅了されました。

3番目はテリノーピリの詩人
ユーリーさん
昨日、詩は戦争に勝った。_a0082132_00081222.png
Yury R. Zavadsk

昨日、詩は戦争に勝った。_a0082132_00290292.png

「冷気トラクターは、私のこの頃の発見や、/不条理のカプセル、そして躊躇う蜘蛛の神を掘り起こす。」
「最後から2番目に暖かい日をコレクションにしまっている。」

キレキレのメタファーを散りばめたカッコいい洗練された詩でした。それでも重い空気や現実の閉塞感がひしひしと伝わってきて、詩の美しさと胸の息苦しさに悩ましい思いがしました。日本の現代詩好きなひとにも、彼のテキストはきっと好まれると思います。

4番目にわたし
ミヤオ
昨日、詩は戦争に勝った。_a0082132_00124460.png
setsuko miyao
昨日、詩は戦争に勝った。_a0082132_00241396.png
*宮尾動画は1:01頃

「明日戦争がはじまる」と「サマータイム」「パンを焼く日」
「わたしは、「明日戦争がはじまる」という小さな詩で、有名になった詩人です。おとぎ話のような、歌のような詩を書きます。」と自己紹介して。読む詩について少しずつお話しながら。それを、TKOOの木村紗弥香さんに通訳してもらってから、朗読しました。

昨日、詩は戦争に勝った。_a0082132_17325992.jpeg
わたしのつたない喋りが、甘やかで流暢な英語に変換されるのがここちよかったです。
紗弥香さん、ありがとうございました!

「サマータイム」は内藤奈美さん「パンを焼く日」多嘉喜さんのお二人が翻訳してくださいました。
時間のないなか、素敵な訳に感激です。ありがとうございました!

*最後に
ウクライナで戦争がはじまってから書いた「ロシアの母の声」を読みました。
ロシア語を知ってる友人と、その友人つながりでウクライナ出身のロシアの詩人の訳も付けてもらいました。
初めてのロシア語訳の詩となりました、こちらも、ありがとうございました!



5番目が実は明日、戦地に向かうんだという告白をされた

デミトロさん
昨日、詩は戦争に勝った。_a0082132_00213116.png
Dmytro Lazutkin
昨日、詩は戦争に勝った。_a0082132_00302759.png
「私たちのバスは血でできています
私たちの仕事道具は血でできています
私たちの女達は――ミルクと血で」

「血は朝のコーヒーのように力強く
血はかつてないほど安い
血はしょっぱい血は甘い
ウクライナ兵の男の
手ごろなパッケージに入ってる」

とてもストレートで力強い詩で、胸を鷲掴みにされました。彼の詩とわたしの詩は、
ひょっとしたら、近いところで書いているのかなと思ったりしました。


***



次のパフォーマンスは

詩人たちのテキスト翻訳にも大奮闘くださった

マエキクリコさん
昨日、詩は戦争に勝った。_a0082132_17253364.png
Kuriko Maeki

「みんなが知っていることを/皆と同じように知っていくことは/
自分しか知らない世界を/失うということ」
この言葉にははっとしました。

「イメージ」という詩で、自分で知ることの大切さ、みんなのことばではなく、
五感を使って感じることの大切さを、自分のことばを持つことの大切さを
カードを使ったりしながら、楽しく説得力のあるパフォーマンスで
表現されました。
こんな先生が学校にひとりずついるといいなと思いました。

次は

また、こちらも急遽出演が決まった!

スロバキアの

トーマスさん
昨日、詩は戦争に勝った。_a0082132_08210648.png
Tomáš Straka
昨日、詩は戦争に勝った。_a0082132_08302559.jpeg
Tomáš Straka/プロフィール
昨日、詩は戦争に勝った。_a0082132_08343893.png
「わたしたちのために戦う彼ら、ヨーロッパを守っている彼ら、」
とウクライナの人びとを讃え敬意を払い、
かれらへの応援と支援を、力強く呼びかけました。

**
さて、最後に登場となったのは

KSJ代表・本企画発起人でもある

三木悠莉さん
昨日、詩は戦争に勝った。_a0082132_08162811.png
Yuuri Miki

昨日、詩は戦争に勝った。_a0082132_08104400.png
「青色でくぎられたまま、私たちが出会えていた
あと何年たてば、言語たちはとろけるか」

「アイロニカル灰色にひかる」
「愛は産むという暴力に倣う」

「あなたがあなたが死なないように
ふさわしい名前を」

アイロニカル、ハイロニカル をリフレインしながら、蜜を振りまくように甘やかに謳い上げる。まさに言語がとろけるような、心地よいリーディングに耳も心も奪われます。わたしの大好きな彼女の詩のひとつですが。「青色にくぎられたまま、私たちは出会った」のフレーズにどきっとした。ウクライナの国旗を幻視して…そうか。これは、彼女の「分断された言語たちよ、とろけよ」「戦う国と国よ、とろけよ」という彼女のラブ&ピース、彼女の愛と平和を願うメッセージなのかと、戦慄しました。

***

Poetry with you /あなたと共にある詩

雑なご紹介で恐縮ですが、詳しくはぜひこちらのイベント動画の

アーカイブを、ご覧くださいませ。↓




***

「どんな理由があっても、どのような戦争にも反対です。人が殺され、傷つけられることそのものに反対です。
ただシンプルに戦争にNoと言いたいと思っています。
無意識のうちに戦争に加担しないように、それでも傷ついた人々とくに私たちといつか出会うかもしれない仲間である”詩人たち”に
寄り添う方法は何かないか、ずっと考えていました――」

このイベントにお声掛けくださったとき、代表の三木悠莉さんから長い長いお手紙が添えられていました。彼女の逡巡や躊躇を乗り越える、まっすぐな熱い思いが伝わってきて、とても彼女のことばや行為に胸を打たれました。

「明日戦争がはじまる」の朗読を――と言われた時。
でも、この詩は
戦争の現場にいる方達に、追い討ちをかけ傷つけるようではないでしょうか?と
心配な胸の内も伝えました。それでも、いろいろ話し合って。この詩も
読ませてもらうことになりました。
***
でも

詩人って凄いなと思いました。。

*このブログのタイトル
「昨日詩は戦争に勝った」
<yesterday poetry won the war>

じつは明日は戦地に派遣されると、イベント中に打ち明けた
Dmytro から
イベントの翌日送られてきたという、彼のメッセージから
昨日、詩は戦争に勝った。_a0082132_17312841.png
いただきました。


「昨日詩は戦争に勝った」

あんなに大変な渦中から、こんなうれしい言葉を添えてくれるのです。
詩人は――粋だねえ…

このひと言を聞いただけでも、「やってよかったね!」と
みんなで言い合いました。
わたしは涙がでました。

そして

武器ではなく、みんなの言葉が
戦争を遠ざけた――

そう、戦禍に居るウクライナの詩人たちに一瞬でも思ってもらったと
わたしは信じたいのです。

ひとを、ことばを、詩を――


ありがとうございました!

****

Poetry with Uでは、ご視聴いただきました皆様からご支援を募り

決済経費を除いた全額をPoety with U に出演のウクライナの詩人たちへPayPal送金します。


かれらが、いっこくも早く、武器ではなく

ペンを


詩のある暮らしを

家族と共に取り戻せますように


何卒、よろしくお願い致します。


<4月3日まで受け付けています>


*送金方法などはこちらです↓


昨日、詩は戦争に勝った。_a0082132_20515935.jpg
参加できてよかったです、みなさん、ありがとうございました!

宮尾節子











More:「ロシアの母の声」(テキスト)

# by sechanco | 2022-03-27 19:35

明日平和がはじまる

明日平和がはじまる_a0082132_08052122.png
「明日戦争がはじまる」という詩を書いたのは、2007年でした。ひとをひとと思わなくなってる、こころをこころと思わなくなってる、そんな普通が普通じゃなくなっていく「麻痺していく人間の怖さ」を、今にして思えば、書いたものでした。そして、いのちをいのちと思わなくなって、戦争がはじまる明日がくると――。


そんなおとぎ話のような詩が、ほんとうになるとは、正直自分でも思えませんでした。カボチャが馬車に変わることがないように。白い馬に乗って、王子様が現れることがないように――。


「原子力明るい未来のエネルギー」という標語を書いた男性が、ずっと心を痛められていたという話を聞きました。わたしは彼の気持ちがよくわかりました。わたしも自分の手が、こんな不幸な詩を書いてしまったことに、申し訳ない気持ちがありました。そして、おまえが煽っているとお叱りも受けました。


福島で原発事故が起きて、帰還困難区域にかけられていた「原子力明るい未来のエネルギー」という看板は取り外されました。その時の不思議なエピソードがあります。実際現場で見ていた方から聞きました。


この看板の文字をひとつずつ取り外していくとき、どうしても「未来」の2文字だけは、外れなかったとのことです。なので、「未来」だけは、あとでバールをもってきて数人で力づくで取り外したとのことです。


最後までがんばった「未来」にわたしは感動しました。


同じように「自由」のために、がんばっているウクライナのひとたち。その自由を力づくで奪おうとするものたち。その自由を守るために、犠牲になっているたくさんのひとたち。こんな明日をのぞんでいたのでしょうか。21世紀にもなって、ひとは。

ほんとうに戦争がはじまってしまいました――

福島の彼のように、わたしも看板を下ろさねばなりません。
「明日戦争がはじまる」のどこを取り外せばいいでしょうか。
「明日」でしょうか。いえ、わたしは「戦争」を取り外したい。
そして、「平和」に変えたい。


「明日平和がはじまる」それは、わたしひとりの力では無理です。


「空を閉じてください(close the sky)」とウクライナのひとが願っています。残念ながらそれは、わたしたちにはできないことです。でも、だれもができることがひとつあります。「目をひらくこと」です。目を開いて、はじまった戦争という現実をみること。「目を開いてください」それがわたしの願いです。


まさか、爆撃の聞こえるウクライナの戦地の詩人の方と一緒に、詩を朗読する日が来るとは思いませんでした。わたしのような、ちっぽけな日本の詩人が――それが、今日となりました。


わたしは政治的なむずかしい話はできません。じぶんのつたない詩を読むだけです。いっこくもはやく、戦争が終わることを願っています。


そして現在の、ウクライナの詩人のかたの声や、オーストリアの詩人のかたの声に、耳を澄ませこころを傾けたいです。みなさんとともに――


ご視聴いただければ、幸いです。
よろしくお願いいたします。      宮尾節子


「POETRY WITH U」ウクライナとともに、あなたとともに、詩を――。

視聴は無料です。録画も残ります。*投げ銭の受付は4月3日まで。
みなさまのご視聴をお待ちしております。

*ご参加および、ご支援の方法は、こちらから↓


# by sechanco | 2022-03-21 08:25

黙祷の時間、2022.3.11。



黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_17045115.jpg
なんどか、福島には伺ったのですが、震災の起きた3月11日に伺ったことはありませんでした。この地でこの日にこの時刻に、手を合わせたいという思いがずっと胸にありました。そして、11年目の2022年にやっと念願が叶いました。行く先々でお世話になった方々のおかげです。ほんとうにありがとうございました。

福島で一泊といえば、いわきの古滝屋温泉がまず浮かびます。今回もまず、こちらの宿でお世話になりました。ここの星空の見える露天風呂に入るのと、オーナーの里見さんにお会いするのも楽しみのひとつです。

古滝屋さんは、2015年1月に『ミッドナイトプレス』の岡田幸文さんはじめ、詩人、歌人、編集者の、浅野言朗さん、小林レントさん、玉城入野さん、中村剛彦さん、古沢健太郎さん、古屋友章さん、三原由起子さん(浪江町出身)、山本かずこさん、そして宮尾の10人でお世話になったのが始まり。この時は古滝屋さんで一泊して、旅館のご主人の里見さんのご案内で各被災地を巡るという旅でした。古滝屋さんも震災や原発事故のおかげでお客さんが少なくなって大変そうでしたし、まだ町のあちこちに生々しい震災の傷跡を残す現地をみなで、胸を痛めながら見学しました。

そのあと2018年9月に「福島詩祭」に呼んでいただいた時も、宿はこの古滝屋さんで詩祭に参加されたみなさんとお世話になりました。
*その時の、様子はこちらです。↓
今回はもろもろが一段落したこともあり、この機会に「さあ、行こう!」とにわかに思い立っての、ひとり旅となりました。いわき泊ということで、詩祭でもお世話になり連詩組の仲間でもある、いわきの詩人の天野行雄さんにもご連絡すると、古滝屋さんまで駆けつけてくださいました。天野さんありがとうございました。

古滝屋さんも随分活気をとりもどしているようでうれしかったです。三原由起子さんの新装版の歌集はじめたくさんの本が並ぶ、素敵なブックコーナーも開設されて、本を手に取るお客さんで賑わっていました。里見さんのお父様である里見庫男さんの著書もあり、初めて文学に関わる方だと知りました。
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_18280217.jpg
古滝屋さんのロビーにて
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_18282057.jpg
ロビーの書籍コーナー。ゆったり座って読める場所も。
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_18363438.jpg
三原由起子さんの新装版『ふるさとは赤』、三原さんの記事、里見庫男氏の『ブッドレアの花』
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_18410155.jpg
古滝屋の里見さんと久しぶりに。
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_18422183.jpg
夜は月星をながめ、朝は朝日を浴びた
おたのしみ、屋上の露天風呂

昔ご主人が常磐炭鉱に勤めていたという女性と一緒に浸かりました。

源泉掛け流し100%の天然温泉
泉質:含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉 (低張性弱アルカリ性高温泉)
美肌の湯とのこと。オススメです。

*詳しくはこちら


お手頃プランだったのですが、
朝食もたっぷりで、豪華でした。

***


明けて、3月11日の朝。天野さんのお取り計らいで、なんと。詩祭でお世話になった詩人の斎藤久夫さん齋藤和子さんご夫妻にご案内いただくことになり、浪江町まで電車で向かいました。じつは、前日まだバスがないことを知り、スマホで浪江町駅から海岸まで歩くと1時間ちょっと。うーん、ウクライナ の避難者たちは極寒の中を歩いているんだ、と思い。よし、歩くかと決心したやさき。ご案内のお声かけに、ありがたいやら、申し訳ないやらでした。


黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_19243066.jpg
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_00112253.png
浪江駅から海岸までのナビ


黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_19234527.jpg
2022.3.11浪江駅

***
じつは、2015年に古滝屋さんにお伺いした時記念にいただいた相馬焼の湯のみが、口当たりと手に乗せごこちがよくて大変気に入って愛用していました。でも、いつの間にか縁が欠けてしまいました。それでも、慣れてしまったものを捨てることができずに使っていました。もし、同じようなものがあれば購入しようという思いもありました。

黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_19270564.jpg
触るとひんやりした質感、手にちょうどいい大きさ。

黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_19322365.jpg
中にトレードマークの左馬。欠けた口。

すると、ご縁ですね。なんと、斎藤さんの奥さま、和子さんが相馬焼の窯元のお嬢さんだったのでした。残念ながら、震災で工房やご実家は被害に遭われ、さらに原発事故で帰還困難区域となって、11年経ったいまだに除染が終わってないとのことでした。

そういう、状態の浪江町大堀のご実家にもご案内いただきました。ご実家のなかも入れていただきましたが、11年前の地震が揺れが来た時のそのままの状態でした。さらに、その後動物たちにあらされて、無残で痛ましい状態でした。斎藤さんたちは、避難をされたまま今は別の地に暮らしています。
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_19414339.jpg
斎藤さんの奥さんのご実家前でのご夫妻。それでも黒いフレコンバックのそばで梅の花が満開で、
春を告げていました。
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_19420218.jpg

黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_00145872.jpg
除染工事中で庭や植え込みとあらゆる場所の土がはがされ、庭先には「汚染土」と
呼ばれる土を詰めた黒いフレコンバッグが立ち並んでいました。

たくさんの工員さんが働いていたという、大堀相馬焼の大きな工房跡。
どんな思いで、この場を立ち去ったのでしょう。。
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_00162072.jpg
2011の地震で揺れて陶器が散乱したままの工房
そのあとは、原発事故で帰還困難区域となり
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_00170410.jpg
昨日まで動いたいた時間がゆれて、とまったまま景色のまま…
11年の月日を経ていました。爆撃を受けるウクライナの現状と重なり、地震は天災であるけれど
原発事故は…どうだったのだろうか。と思わずにはいられませんでした。

斉藤さんの奥さま(斎藤和子さん)のご実家、浪江町大堀地区は震災前はたくさんの窯元が立ち並び「大堀相馬焼」の陶器で栄えた場所。立派なご実家や大きな工房跡や蔵を見学するだけで、どれほど当時栄えていたかを想像できました。今は、帰還困難区域となっており更地になっていたり、丈高い雑草に覆われていたり、震災時に壊れたままになっていたり、除染工事中の重機が土を剥がしていたりと、荒れ果てた景色に胸を衝かれます。「震災さえなければ」「原発が爆発しなければ」…と思いつつここを立ち去った方々の思いがにじむようでした。
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_11503657.png
*浪江町のホームページより。



黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_00270657.jpg
ご実家のそばで。このあたりと、和子さんが草むらを指さされたあたりは「悲劇の詩人・大木敦夫」の住居跡とのこと。この草むらの向こうには詩碑のある高瀬川。戦時中に福島に疎開してきて、こちらの大堀地区に住居を構えて終戦を迎え、有名な「土の歌」はこの地で着想を得たと言われています。戦時中に戦争詩を書いたばかりに戦争詩人と呼ばれ、素晴らしい抒情詩を書いた稀有な詩人の評価は地に堕ち、中央の文壇からは追われ、それ以後は忘れられた詩人となりました。わたしは彼の全集をもっていますが、自然を歌った多くの清らかで美しい抒情詩に、読むたびに心が洗われます。「このあたりのことも、彼の詩に出てきますよ」と和子さん。
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_00312039.jpg
なんと、相馬焼のお湯のみを頂きました!わたしの相馬焼2代目です。記念になりました。
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_12401041.jpg
ちょうどいい大きさ。手のひらが落ち着く持ち心地、磁器のようななめらかな口あたり。
元気に跳ねる、左馬。大堀相馬焼「錨屋」さん、震災前の先代のお湯のみ。

現在は13代目の錨屋窯の山田さんが、白河市で引き継いでおられるとのこと。

黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_12472023.jpg


***

黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_00345418.jpg
原発事故のため廃業されたご親戚の牧場も見学しました。
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_00365024.jpg
牧場には10頭ほどの牛が見えました。
牛に罪はないから――と
殺処分できなくて、牧場のかたが餌だけを与えに通っているそうです。去勢されて、この牛たちの命つきるまで見守っておられるそうです。何頭かは被曝後の生体研究のため解体されたとのことで、そのときはお線香をあげ弔って家族の方が涙を流されたそうです。ともに暮らしてきた生き物は、家族と同じですものねと。和子さんが牛のことを「べこ、が」と親しげに呼んでいました。この地方の呼び方らしいですが、「べこ」愛情のこもったひびきです。


***
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_12515662.jpg
請戸の大平山霊園に向かいました

黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_12500015.jpg
この地域で亡くなった住民の方、百八十二名のお名前が刻まれた
慰霊碑。
手を合わせる方が訪れていました。
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_12551502.jpg
助けての声が聞こえていたのに…クラクションの音が聞こえていたのに…というお話を何度も聞きました。原発が爆発したのでただちの非難せよとの指示で、その声や音を聞きながらも、捜索を断念しなくてはならなくった人々の胸にもいつまでも消えない深い傷を残しましたと。

黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_13051285.jpg
2022年のこの日。3月11日はとても暖かくて、春の花たちが咲き誇る穏やかな一日でした。
当日もここはこんなでしたか?と尋ねると。11年前のこの日は氷雨の降り出すとても寒い日だったとのこと。
どんなに、おそろしくて、つらくて、さむかったことでしょう。。

***

お昼は双葉にできた伝承館の食堂でこちらも念願の
「浪江焼きそば」をいただきました。
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_00463533.jpg
うどんみたいな太麺、以前写真家の中筋純さんと浪江に来たとき、できたばかりの仮設の食堂で初めて食べました。
なんだかなつかしくて、おいしかった。元気が出ました。

遅いお昼を食べているうちに、食堂やお土産売り場の人たちが、外にでてきて並び始めました。
地震の発生した、2時46分が近づいていました。

「外にでますか」と斎藤さんに促され、原子力災害伝承館の広場に出ました。
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_13440313.jpg
「1分間の黙祷をします」のアナウンスがあり、みなさんが海に向かって
手をあわせ
わたしも、はじめて、この日、この地、この時に
黙祷を捧げることができました。

今回お世話になった、天野さん、里見さん、斎藤さんご夫妻、
おかげさまです。
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_13494934.jpg
ほんとうに、ありがとうございました。

****

浪江から上野まで「ひたち」で帰ってきたら、11日は夜になっていました。
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_13493276.jpg

テレビをつけると、

爆撃を受けるウクライナの街と子供を亡くして泣いている女性の姿が写っていました。
「まだ、終わってない」という

詩をひとつ書きました。
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_13572085.jpeg

<まだ、終わってない>
          

まだ、終わってない
あの日の事故は

まだ、終わってない
ひとの悲しみは

まだ、終わってない
あの日の戦争は

まだ、終わってない
ひとの愚かさは

まだ、終わってない
まだ、終わってない

二十一世紀にもなって!
積み上げては崩す癖も

まだ、終わってない
まだ、ひとは終わってない!

まだ、終わってない

ひとの希望も。


宮尾節子

*****

黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_14060240.jpg
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_14093774.jpg
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_14103410.jpg
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_14120734.jpg
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_14124669.jpg
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_14151265.jpg
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_14154327.jpg
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_14160735.jpg
まだ、
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_14162914.jpg
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_14173915.jpg
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_14053368.jpg
終わってない。


****


読んでくださって、ありがとうございました。
黙祷の時間、2022.3.11。_a0082132_14234921.jpg
まごの、おみやげの、赤べこちゃん。☺️






































# by sechanco | 2022-03-20 14:30

こころを戦争にやらない

こころを戦争にやらない_a0082132_18502262.jpeg


# by sechanco | 2022-03-09 18:51