大きな旧いトンネルを、山の麓で見つけてフェンスを乗り越え(しーっ)入ってみました。中は真っ暗。何につかっていたのか不明。声を出すとどこまでどこまでも反響していきます。暗がりの中にわたしの亡霊が何人も隠れているみたい。じぶんの鼻先もみえない真っ暗闇をあるいていると、外と内の区別が消えていき、まるでじぶんの心のなかをあるいているような奇妙な錯覚におちいります。まあでっかい廃坑だこと。たまたまカメラを持っていた息子の友達のフミ君が撮ってくれた貴重な(笑)マイ後ろ姿です。
オランウータンに手話を教えて。そのオラちゃんの父親が死んだときのこと。「死とは何?」と訊ねたところ『くらい・あなへ・さようなら』と手話で答えたそうです。
わたしも こんなふうに くらいあなへ さよなら するのかしら
このさきは どうなってるのかなと たんけん きぶんで?
洞窟探検とか、トンネル探検とか、こどものころから
大好きでした。こわがりのくせに、ね。このときも胸
はばくばく。