くるみの樹の下で少し涼んでいたら。心地よい風にもっとあたっていたいらしく、犬が動かなくなった。しょうがないなあと、そばによると犬の足もとに四ツ葉が見つかる。やった。犬の時間につきあってくれたお駄賃みたいに。
この前も帰り道の坂で、道端の匂いばかり嗅いで動こうとしなくなった。やれやれと、つきあって見上げた木の枝に何と「きくらげ」がついている。人の時間から犬の時間に移ると結構『お宝発見』があったりする。
紹介されたり、頂いたり、借りたりして良い本と出合っている。
やっとの事でというか、自分の詩の方向性に光りを見出す詩ともであった。しっかり影響を受けて、詩の筋肉をつけたいとおもう。
書かなくてもすむものならばが、すまない渇望が起きる。犬の時間ではおさまらない、狼のような時間に呼ばれている。月夜の晩に髪のなかに隠れていた耳がぴんと立ちあがるようにして。。尖った思いが、詩を求める。もうだれもみていない眼。だれのいうこともきいていない耳。因果だ。